牡鹿さ、ござぃ~ん 総集編【2】 花火一時間前の奇跡 | 宮城のさかなやだっちゃ♪

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~男の旬は三十路から~

いぎなり、いい感じに盛り上がって来てて あとは待望の花火の時間も迫ってきたんだげっと

いちおーさ、おだづもっこしながらでも

天気の状況はいっつも気にしてて



トランシーバーに定期連絡が入る

ガガ・・・「15:00、花火師さん打ち上げ許可OKです!」


ガガ・・・「17:00、消防、警察打ち上げ許可OKです!」


ガガ・・・「では、防災無線 19:00花火決行連絡お願いします!」


さらに、この会場のポジティブのスパイラルが他の人間も動かしていく!

「先ほど、中学校の先生から連絡があって急遽ヨサコイソーラン節をやりたいそうです!
今、野球の練習試合を終えて向かっているそうです!」


よっしゃ!いい感じだっちゃ!

んで

18:30~ヨサコイソーラン節、18:40にファイヤーダンス
19:00~花火打ち上げでばっちりだ!!

って思ってやんだげっと・・・。


だんだん雲行きが怪しぐなってきて・・・。

18:00頃には雨がぱらりぱらり降ってきた。

雨足が徐々に強くなってくる・・・。

花火師よりトランシーバーでの連絡

ガガ・・・「これ以上雨足が強くなったら花火が上げれません。30分繰り上げますか?」

ガガ・・・「少し待っててください!今、中学生が向かってるところです!」

中学生何時に入りますか?

18:40頃です!!

やべー、サイアク中学生ばステージに上げさせることができねーがもしゃね・・・。

んだげっと中学生ばギリギリまで待って、その間に雨足もっと強くなったら花火が中止になってしまうっちゃ。。。。

ファイヤーダンスの人に聞いた。

今すぐ踊れますか?

いや、この雨じゃぁ火が消えてしまいます・・・無理です・・・。



考えてる間に だんだん雨足が強くなり、宮城県の一部では避難勧告も出でいるとのこと。

最終的な決断は全て俺に委ねられた。



・・・・・・・





あ、そーだ!

近くに気象予報士いだっちゃ!!!

「おっくん、わりぃ今すぐ予報してけろ!!」

後から聞いた話なんだげっと、おっくん曰くこんだけ切羽詰った状況での気象予報は3本の指に入るほどの緊迫した予報だったらしい・・・。




おっくんから予報を聞いた。

もしかしたら、このまま雨足が強くなりここの観客を孤立させる危険性がある全て中断すべきか・・・。

現在、18:30今すぐ花火をあげてしまって、予定してしまった中学生とファイヤーダンスを中止・・・。子供たちが自らやりたいって気持ちと、昨日の夜中に快く引き受けてくれたファイヤーダンサーにすごく申し訳ない・・・。しかも中学生は雨のためまだ現地にたどり着いてない。




誰かが、背後で俺に言ってくれた。

一昨日は白紙になった話をここまでできたんだ!これからする選択が例え間違ってしまったとしても誰も恨まねーよ!




・・・・。



俺は決めた!

つばを飲んで、トランシーバーのスイッチを入れた

ガガ・・・「18:40~ヨサコイソーラン、雨足緩くなったらファイヤーダンス!花火は予定通り19:00決行です!」


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ぶっちゃげ、もう傘なんか役に立たない位に雨が降っていた・・・。

消防、警察から聴きたくも無い情報が入ってくる。

「○○地方、冠水のため非難勧告発令。役場職員は緊急配備で職場に戻ってください!」


そんなこんなしていたら中学生が傘もささず、走って会場にやってきた!


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衣装もなんもねがったげっと、一生懸命踊ってくれたよ。

この子供達だって、俺達大人と一緒にあの大震災を経験した。

しかも親の都合で泣く泣く地元を離れていった友達だっている。

今まで、なんも娯楽も無いところですげー不憫な思いさせでやど思う。

んだげっと、そんなのぶっ飛ばすくれー元気いっぱい踊ってけでやど!!





徐々に戻って来る客足、ファイヤーダンサーに聞いた。

「雨、弱くなってきました!できますか?」

「できます!」


そして、ファイヤーダンス開始!!



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最初さ、ファイヤーダンスって聞いたもんだがら

ドンドコドンドコやって、やかましいイメージあったんだげっと

予想とは反して

すげー幻想的で

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会場全体が神秘的な空間になってって

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中止か開催かで切羽詰っていた心を洗ってくれた。


観客も、会場全体埋め尽くした!

雨もあがった!!



よっしゃ!!花火決行!!



続く