2011’




3/11



14:46









そのとき私は一人家にいました





この日は、足が痛い…と言うおにぃを整形外科に連れて行くため、14時半頃に家に着き…子供たちの帰りを待っていました…















そして…







14:46





福島県に住む私の携帯が鳴りました





エリアメール…









緊急地震速報

宮城沖で地震発生。

強い揺れに備えて下さい

(気象庁)













このメールを見るのは2度目です



ちょうど1年前の、3月14日…ホワイトデーのお返し代わりに、食事してこよぅ…って出掛けたお店の前で…でした



(偶然rinamamaちゃんに会ったとき)





前回のそのエリアメールのとき…大きい揺れだったけど、すぐにおさまっていたから、今回も大きい地震が来るんだろうなぁ…と、さして慌てなかった私でした…











…が、

キッチンのカップボードが…



カタカタカタカタ…

ガタガタガタガタガタガタ…



食器出てきちゃうかも?と思ってキッチンに急いだ…









両手で、おさえた…







でも、揺れは止まらない…



上からも、物が落ちてきそうだった…













もぅだめだ…



慌ててリビングに戻った…





テレビが、波打つように揺れていた…









さっきまで、おさえていたカップボードから、食器がガチャガチャガチャ~ンと落ちる音が聞こえた…



ドスンドスンと、大きい物が落ちる音もした…











冷蔵庫も…













リビングの窓を開けた…







裸足で外に出ようか…



まだ揺れてる…















あ…



子供たち…







うちから200mの小学校を見た…



揺れてる…







まだ止まらない…





足が震えた…











学校…倒れたら…



吐き気がしてきた…















おじょうがいるはずの児童館は、リビングの窓から見えない…





児童館は平屋だから大丈夫?



自問自答…















2階で、ものすごい音がした…



きっと何か落ちた…







家…倒壊するかと思った…

















長い長い揺れが止まった…











すぐに外に出て、学校前の児童館にいるおじょぅを迎えに行った…



1秒でも早く会いたくて、200mの距離を車で行った









自分の心臓の音が聞こえてくるくらいバクバクした…











また揺れた…











児童館の中ぐちゃぐちゃだった…



泣いてる子がいっぱいいた…









児童館から外に出ると、校庭に避難しているおにぃの担任の先生が見えた…







学校…倒れてない…



大丈夫…









次に、実家のじ~ちゃんと、ば~ちゃんのことが気になった…





きっと、90近いじ~ちゃんと、ば~ちゃん…パニックになっている…











『すぐ戻るから…』とおにぃの友達のママに、おにぃが出てきたら一緒にいてもらうようにお願いして、ば~ちゃんちに向かった…







途中、旦那さんの実家に寄ってみたら留守だった



古いおうちだけど…良かった壊れていない…









近道したお墓の中は、墓石が落ちていた









おかぁさんの実家の前では、ば~ちゃんが泣いていた…



車に乗せて実家に急いだ…











家は建っていた

けど、瓦が落ちていた…



割れた瓦で、家に近づくのが困難だった…









じ~ちゃんも、ば~ちゃんも、おろおろしていたけど、元気で良かった…







おかぁさんちの、ば~ちゃんを下ろし、3人で一緒にいるように念を押し、学校に戻った…











子供たちは、まだ校庭にいた…













おにぃの姿も確認できた…



良かった…













旦那さんの実家の隣のママさんに会って、両親とも元気だと聞いた…



良かった…















家に帰ったら…



たくさんの物が落ちて、たくさんの物が壊れていた…











2階に行ったら…



やっぱりぐちゃぐちゃだった…













テレビも電気もつかなくなった…



水も出なかった…









余震も多かった…



怖かった…











もう1度実家に行った…



おかぁさんが帰っていた…





おかぁさんの家の中も、ぐちゃぐちゃだった…





怖かったね~と声をかけあって、すぐ家に帰った…















改めて、家の中を見て、足が震えた…















旦那さんからの電話も、夕方やっとつながった…





安心した…























テレビで、津波の被害を見たのは、次の日以降でした…













うちは、家族全員無事です







近くで亡くなった人もいる…















家が傾いたり、道路が陥没していたり…明らかに今までの町じゃない…







水道も、電気もなく不便です





でも、大津波でもっと被災した人たちをテレビで見ると…



流されていく、家…車…船…がれきをテレビで見ると…



家族を探している人をテレビで見ると…











悲しくて仕方ない…















暖かい家にいるから、私は大丈夫…





普段の生活が、いかに贅沢なものなのか思い知らされる…















まだまだ余震は続いている…



まだまだ怖い…









でも、もっと苦痛な思いをしている人はたくさんいる…

























私のこと心配して何度もメールと電話をくれた友達たち…







川崎から…



御殿場から…



東京から…



埼玉から…



カナダから…









なかなか返事ができなくて、心配させてしまいました…





ごめんね…















でも、みんな…



私は大丈夫…って言ったら…









ほんとうに良かった…



まだまだ気を付けて…





頑張って…







って言ってくれた…

















嬉しくて

嬉しくて



嬉しくて…







みんな…



ほんとうにありがとう…















薬局にも、原発近くの地域から転院してきた患者さんや、諸々…







いつまでも、くじけてはいられない…



















数日経って、家電も携帯もつながりやすくなった…





市内に住む友達にも友達にも電話してみた



みんな元気だった…



良かった…





















うちから原発までは、距離80km…





今後、避難区域にならない事を祈って…















命がけで原発で働いてくれている人たちの無事を祈って…

















川崎から福島に越してきて10年以上…





田舎だなぁ…と思っていた福島が、今は大好き…









1人でも多くの命が救われてほしい…





1日も早く復興してほしい…















頑張れ!ふくしま!





頑張れ!にっぽんっ!