さて、
この言葉が響くには、
もう少し時間が要るのかもな。



ツヨ氏と通院すると、
無口で反応淡白な息子に耐えかねて、
ついつい、自分が発言にカットインしてしまう。
(抑えきれない衝動性。
特性アリアリ真顔



でも、先生はいつも穏やかに、
きっと、いつかのツヨ氏を
助けてくれそうな話をしてくださる。


もうひとつ、



働くってなんだろねって問いに、



哲学ですかと答えた14歳。



やっぱり、自分が思うより
いろいろいろいろ
考えて考えて
生きてるんだな。



ま、
自分に言わせれば
考えすぎなんだけど。
それでも、意味はあるだろう。


働く、を、



「生きるための手段」
と答えた彼を
否定も肯定もせず、



先生は、
こんな話を聞きました。と、
キャッチボールする。



働く、は人が力を合わせるっていうのが
本来の考え方だけど、
最近は、
人を動かすって意味になってる感じあるかなあ。



でも、
僕が思うのは、


「傍(はた)を楽にする」
それが働くってことなんじゃないかなって。
君が家族の洗濯物をたたむように。




先生…………笑い泣き笑い泣き笑い泣き笑い泣き笑い泣き



正直、
今は、
まだこの子には、
自分の力で誰かを助けてうんぬん、
って発想はない。



でも、
日々のルーティンが、結果としてそうなってることや、
もう少し力が溜まったら、
もっと他のやり方でも参加できるかもって可能性を、
今回の診察でインプットできたとしたら、



それは、
教科の勉強なんかよりずっと、
この子の生きる指針になる。




あと何回
セッティングしてやれるかわからないけど、



どうかこの子が、



私のいない世界でも、
安心して力発揮できますように。
人の輪の中で、
居場所を見つけられますように。