今思い出しても背中に電気が走るほど怖くなる。
でも、あの当時よりは、思い出す回数も減った。
そう。。
あの恐ろしい事件から1年が経った。
そして、まだ犯人はどこかで平然と、日常生活を送っている。
事件翌日に府中警察で作成した似顔絵。
今は、その顔も、少しずつ忘れて来ている、、気がする。
初めて読んだ方には、何が何だかわからないと思いますので、ちゃんと説明しておきます。
1年前の私は、ずいぶんと貫禄ある「大御所先生」的な容姿だったことをコンプレックスに思っていた。全然大御所じゃないのに。(笑)
でも、忙しい事を理由にしたり、言い訳ばかりして、美しくなる事への努力を怠っていた。
丁度この時、7年同棲していた彼氏とも別れたばかりで、息子と二人で再出発しようとしていた時期でもあった。
私が守らなきゃ!!
実はそのちょっと前の、2010年7月にTVでやっていたK-1で大和哲也選手を偶然見て、こんなにがむしゃらに頑張ってる人が居るのに、私は何を甘えてるんだ?って、急に恥ずかしくなったのを覚えてる。
私はがむしゃらに努力した事があるのか?
無い。言い訳してないで思いつく事、全部やってみよう。
そんな流れね。単純でしょ?
悔しかったんだろうね。(笑)
そんな色々同時に重なったこの時期、精神的にもしんどかったな~。
でも、それからの私は、心を入れ替えた。
大和哲也君の頑張りに感激し、勝手に影響され、どんなに仕事で遅くなっても、一日の終わりに近所の多摩川で毎日ジョギングをしていた。
軽く5キロくらい。
朝方3時に走る事もあった。
とにかく、走らないと寝ない事にしてた。
もうなれたもので、携帯も持たず走っていた。
ところがある日、その事件は起こった。
いつものように仕事を終え帰って来たのが23時。
それからゆっくり支度をして走り出した。
多摩川沿いのその道は、何カ所か暗くて怖いところがある。
でも、慣れてしまって気をつける気持ちが薄れていた。
丁度、浄水所の隣接している場所がある。
草木も茂り、人が隠れていてもわからない状態だった。
そして、24時間鳴り止まない浄水場のポンプ音。
「ゴ~~~~~~~~~~~~~!」
人の悲鳴はかき消される音量。
やつはそこに潜んでいた。
いつものように、ダッシュで走る区間、のろのろ走る区間を決めて楽しんで走っていたんだけど、ダッシュ区間が終わって、ヘロヘロになってゴールする地点で、急に背後から首を絞められた。
羽交い締めになって、土手の下に引きずり落とそうとする犯人。
恐らく1秒も無かったと思うけど、色々一瞬で考えた。
息子が後ろから追いかけて来て脅かそうとしているのか?
いや、、背が高い。
上腕二頭筋も、大きく盛り上がった、立派な大人だった。
鍛え上げてる様子。
負けてたまるか!!!
倒されないように踏ん張り、くるっと身を反転させ羽交い締めを解く。
同時に大声を張り上げた。
「う"ぉ~~~~~~~~~~~~~~~~!!!」
それはもう、今までに出した事無い様な声。
野性の血が目覚めた気がした。
まるでライオン。
この時、キックをやってたら、もう少し俊敏に動けたんじゃないかな。。なんて今は思うけど。
ボディーくらいは入れられたはず。
結果、犯人は声に驚き逃げて行った。
少し距離が開いた時、追いかけようか迷った。
大声で叫んだ。
「警察に通報するからな~~~~~~~~~~~!くそ野郎~~~~~~~~~!」
ハイもちろん通報しましたよ。
でも、携帯持ってなかったから、家まで走って帰った距離が、とっても長く感じた。
その時、急に怖さが襲って来た。
どう考えても、犯人は私の自宅の方向へ逃げて行ったからだ。
そう。
犯人は私の自宅を知っている。
あいつだ。。時々ジョギングして通る奴だ。
でも、証拠が無い。
顔も全部見た訳ではない。
現場検証や似顔絵作成。まるで刑事ドラマ。
丁度仕事が無かったのが不幸中の幸い。
似顔絵が書き終わった段階で、刑事さんが
「鳥肌が止まりません。」
と言って、見せてくれたのは、2枚のそっくりな似顔絵。
1枚は私の。
もう1枚は、一ヶ月前に起こった事件の犯人の似顔絵。
調布市の公園を帰宅の為に通りがかった女子高生を襲い、ナイフで首を切って逃げた犯人のもの。
夜の9時。普通の時間だ。
被害者の命に別状は無かったが、ショックと首の傷は一生残るものとなった訳で、許す事の出来ない行為。
女子高生の彼女の今後の人生において、大きな悪影響を及ぼした事は間違いない。
男性を愛する事も出来ないかもしれない。
人間不信に陥ってるかもしれない。
当時聞いた話では、家から出る事が出来なくなったって。。。。
そうだよね。
ってか、そいつ、私も刃物で襲おうとしてたんだなって。
羽交い締めになってた時間がもう少し長かったら、きっと首切られてたな。
そう言えば、刑事さんに
「犯人は刃物持ってた?」
「どこか切られてない?」
ってしきりに訊いて来たな。。
そして、やつはまだ捕まってない。
事件の後、私は迷わず、キックボクシングを始める事にした。
いつも飲み歩いてる三軒茶屋にある、シルバーウルフジム。
二回見学に行ってから入会。
当時、仕事も忙しくなかったので、週5くらいで行ってた。
体重がどんどん落ちて、細くなった。
調子に乗って練習を続けていたら、
筋肉が太くなった。
顔が小さくなったのに、体が前と同じ位大きくなって来た。
おいおい~~~~!
ダイエットじゃなかったのかよ~~~~~?(笑)
今現在。
忙しくツアー仕事をしているせいで、ジムにほとんど行けてないんですが、コンサート会場でのウォーミングアップでは、筋トレをしてます。
毎晩の打ち上げで体も少し肥えて来た。。。まずい。。
一年前の写真を見て見た。
笑う。
キックボクシングやって良かった。
事件。。。これは悪夢。
でも、自分は変われた。
息子に言われた事がある。
「ママは、精神的に病む方向に行かなくて、本当に良かったよ。普通なら精神病になっちゃうよ!あんな事件の後、それをやっつける方向に行くなんて、ママらしいね。」
自分でもそう思うよ。
事件の翌日は、普通に中島美嘉ちゃんのTV収録してたしね。
笑顔でいつも通り。
笑ってないと怖かったんだよ。
急に呼び出して一緒にご飯食べてもらったりした量ちゃんにも感謝してる。ありがとう。
忙しいのにごめんね。
事件後はご飯食べれなかったんだよね。
今ではこんなに元気になってる。
てか食い過ぎ。(笑)
1年。
すごい変化に富んだ1年だった。
大好きな大和哲也選手とも、お友達になってもらったり、ジムの仲間も、とっても楽しくて、いざというときは頼りになる。
何だか、守られてる気になる。
その安心感ってのは、思い込みな訳だけど、それでいい。
結局は、、
自分がどれだけ強くなったかってこと。
また奴に遭ったら、ただじゃおかない。
もっと練習して強くならなきゃいけないんだ。
今日もどっかで女性が襲われてるかもしれないから。
そして、私は大切な人を守りたい。
ちなみに、この事件の話は、息子以外の家族は誰も知らない。
心配かけるからね。
でも、あの当時よりは、思い出す回数も減った。
そう。。
あの恐ろしい事件から1年が経った。
そして、まだ犯人はどこかで平然と、日常生活を送っている。
事件翌日に府中警察で作成した似顔絵。
今は、その顔も、少しずつ忘れて来ている、、気がする。
初めて読んだ方には、何が何だかわからないと思いますので、ちゃんと説明しておきます。
1年前の私は、ずいぶんと貫禄ある「大御所先生」的な容姿だったことをコンプレックスに思っていた。全然大御所じゃないのに。(笑)
でも、忙しい事を理由にしたり、言い訳ばかりして、美しくなる事への努力を怠っていた。
丁度この時、7年同棲していた彼氏とも別れたばかりで、息子と二人で再出発しようとしていた時期でもあった。
私が守らなきゃ!!
実はそのちょっと前の、2010年7月にTVでやっていたK-1で大和哲也選手を偶然見て、こんなにがむしゃらに頑張ってる人が居るのに、私は何を甘えてるんだ?って、急に恥ずかしくなったのを覚えてる。
私はがむしゃらに努力した事があるのか?
無い。言い訳してないで思いつく事、全部やってみよう。
そんな流れね。単純でしょ?
悔しかったんだろうね。(笑)
そんな色々同時に重なったこの時期、精神的にもしんどかったな~。
でも、それからの私は、心を入れ替えた。
大和哲也君の頑張りに感激し、勝手に影響され、どんなに仕事で遅くなっても、一日の終わりに近所の多摩川で毎日ジョギングをしていた。
軽く5キロくらい。
朝方3時に走る事もあった。
とにかく、走らないと寝ない事にしてた。
もうなれたもので、携帯も持たず走っていた。
ところがある日、その事件は起こった。
いつものように仕事を終え帰って来たのが23時。
それからゆっくり支度をして走り出した。
多摩川沿いのその道は、何カ所か暗くて怖いところがある。
でも、慣れてしまって気をつける気持ちが薄れていた。
丁度、浄水所の隣接している場所がある。
草木も茂り、人が隠れていてもわからない状態だった。
そして、24時間鳴り止まない浄水場のポンプ音。
「ゴ~~~~~~~~~~~~~!」
人の悲鳴はかき消される音量。
やつはそこに潜んでいた。
いつものように、ダッシュで走る区間、のろのろ走る区間を決めて楽しんで走っていたんだけど、ダッシュ区間が終わって、ヘロヘロになってゴールする地点で、急に背後から首を絞められた。
羽交い締めになって、土手の下に引きずり落とそうとする犯人。
恐らく1秒も無かったと思うけど、色々一瞬で考えた。
息子が後ろから追いかけて来て脅かそうとしているのか?
いや、、背が高い。
上腕二頭筋も、大きく盛り上がった、立派な大人だった。
鍛え上げてる様子。
負けてたまるか!!!
倒されないように踏ん張り、くるっと身を反転させ羽交い締めを解く。
同時に大声を張り上げた。
「う"ぉ~~~~~~~~~~~~~~~~!!!」
それはもう、今までに出した事無い様な声。
野性の血が目覚めた気がした。
まるでライオン。
この時、キックをやってたら、もう少し俊敏に動けたんじゃないかな。。なんて今は思うけど。
ボディーくらいは入れられたはず。
結果、犯人は声に驚き逃げて行った。
少し距離が開いた時、追いかけようか迷った。
大声で叫んだ。
「警察に通報するからな~~~~~~~~~~~!くそ野郎~~~~~~~~~!」
ハイもちろん通報しましたよ。
でも、携帯持ってなかったから、家まで走って帰った距離が、とっても長く感じた。
その時、急に怖さが襲って来た。
どう考えても、犯人は私の自宅の方向へ逃げて行ったからだ。
そう。
犯人は私の自宅を知っている。
あいつだ。。時々ジョギングして通る奴だ。
でも、証拠が無い。
顔も全部見た訳ではない。
現場検証や似顔絵作成。まるで刑事ドラマ。
丁度仕事が無かったのが不幸中の幸い。
似顔絵が書き終わった段階で、刑事さんが
「鳥肌が止まりません。」
と言って、見せてくれたのは、2枚のそっくりな似顔絵。
1枚は私の。
もう1枚は、一ヶ月前に起こった事件の犯人の似顔絵。
調布市の公園を帰宅の為に通りがかった女子高生を襲い、ナイフで首を切って逃げた犯人のもの。
夜の9時。普通の時間だ。
被害者の命に別状は無かったが、ショックと首の傷は一生残るものとなった訳で、許す事の出来ない行為。
女子高生の彼女の今後の人生において、大きな悪影響を及ぼした事は間違いない。
男性を愛する事も出来ないかもしれない。
人間不信に陥ってるかもしれない。
当時聞いた話では、家から出る事が出来なくなったって。。。。
そうだよね。
ってか、そいつ、私も刃物で襲おうとしてたんだなって。
羽交い締めになってた時間がもう少し長かったら、きっと首切られてたな。
そう言えば、刑事さんに
「犯人は刃物持ってた?」
「どこか切られてない?」
ってしきりに訊いて来たな。。
そして、やつはまだ捕まってない。
事件の後、私は迷わず、キックボクシングを始める事にした。
いつも飲み歩いてる三軒茶屋にある、シルバーウルフジム。
二回見学に行ってから入会。
当時、仕事も忙しくなかったので、週5くらいで行ってた。
体重がどんどん落ちて、細くなった。
調子に乗って練習を続けていたら、
筋肉が太くなった。
顔が小さくなったのに、体が前と同じ位大きくなって来た。
おいおい~~~~!
ダイエットじゃなかったのかよ~~~~~?(笑)
今現在。
忙しくツアー仕事をしているせいで、ジムにほとんど行けてないんですが、コンサート会場でのウォーミングアップでは、筋トレをしてます。
毎晩の打ち上げで体も少し肥えて来た。。。まずい。。
一年前の写真を見て見た。
笑う。
キックボクシングやって良かった。
事件。。。これは悪夢。
でも、自分は変われた。
息子に言われた事がある。
「ママは、精神的に病む方向に行かなくて、本当に良かったよ。普通なら精神病になっちゃうよ!あんな事件の後、それをやっつける方向に行くなんて、ママらしいね。」
自分でもそう思うよ。
事件の翌日は、普通に中島美嘉ちゃんのTV収録してたしね。
笑顔でいつも通り。
笑ってないと怖かったんだよ。
急に呼び出して一緒にご飯食べてもらったりした量ちゃんにも感謝してる。ありがとう。
忙しいのにごめんね。
事件後はご飯食べれなかったんだよね。
今ではこんなに元気になってる。
てか食い過ぎ。(笑)
1年。
すごい変化に富んだ1年だった。
大好きな大和哲也選手とも、お友達になってもらったり、ジムの仲間も、とっても楽しくて、いざというときは頼りになる。
何だか、守られてる気になる。
その安心感ってのは、思い込みな訳だけど、それでいい。
結局は、、
自分がどれだけ強くなったかってこと。
また奴に遭ったら、ただじゃおかない。
もっと練習して強くならなきゃいけないんだ。
今日もどっかで女性が襲われてるかもしれないから。
そして、私は大切な人を守りたい。
ちなみに、この事件の話は、息子以外の家族は誰も知らない。
心配かけるからね。