排卵しません。移植はいつまで待てますか? | 両角 和人(生殖医療専門医)のブログ

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生殖医療専門医の立場から不妊治療、体外受精、腹腔鏡手術について説明します。また最新の生殖医療の話題や情報を、文献を元に提供します。銀座のレストランやハワイ情報も書いてます。

今月凍結胚の移植を控えています。生理周期は順調で28日周期です。いつもはぴったりと14日目に排卵するのですが、今月に限り排卵が遅くなり既に15日目ですが、あと5日は排卵が遅れそうと言われました。不安になってきました。

この場合、移植はいつまで待てますでしょうか?

 

このようなご質問がありましたのでお答えします。

 

移植を控え緊張して排卵が遅れることは時々起こり得ます。

排卵が遅い場合、普段より1週間くらい遅れることは問題なく移植が可能になります。

ただ余りにも遅く、28日周期の方が28日を越えて排卵するなどの場合には普段とあまりにも異なり、移植後にホルモン値が不安定になり妊娠にとって良くない影響を与える可能性もあるためお勧めしません。

 

次周期以降に凍結胚移植を延期した方が良いかと思います。

その他フェマーラを用いて卵胞の育ちを良くして移植を行うという方法もお勧めです。

またホルモン補充周期で移植を行うという方法もあります。

 

いずれにしても普段とあまりにも異なる場合には、無理な移植を行うことはお勧めしません。

 

宜しければ過去の記事も参考にしてください。

胚移植はいつまでのばせるか?

 

凍結胚移植(自然周期)