子供を産むために卵子が何個あれば良いかを計算している興味深い論文がありましたので紹介します。
晩婚化に伴い卵子凍結を選択するケースもあります。
その際に将来生児を得るために必要な凍結卵子の数が知りたいところです。この数を基にしてカウンセリングを行うことが好ましいと思われます。
この論文では2011-2015年にかけて520名の女性を対象としてICSIをして調べています。年齢から授精、胚盤胞への到達率を考えモデルを作成しています。
正倍数性の確率は14,500個の胚に対してPGSを施行しました。
p(blast) = 0.95 * exp(2.8043 − 0.1112 × Age)
p (livebirth)= 1 − [1 − 0.6p(euploid) × p(blast)]Number of mature oocytes
この様な計算式を用いて以下の様な結果を計算しています。
年齢ごとによる成熟卵の数と一人の生児を産む確率
(年齢が若い方が少ない卵子で出産に至り、年齢が上がるにつれてより多くの卵子を要することがわかります。)
Hum Reprod (2017) 32 (4): 853-859.