遊具が走りだすと、みんな歓声を上げて
楽しんでいる。
なかなか、バランスをとるのが難しいが
慣れてくると 意外と簡単。
レールの横にある障害物を簡単に避けられるようになってきた。


どのくらい走っただろう、
終点はまだかな、そろそろ引き返したほうが・・
と思いだした頃、レールの周りの様子がおかしくなってきた。


いろんな爬虫類の死骸、鬱蒼とした森、
第六感で全員が「引き返さないと」と思った時

その先に見えたのは 見たこともない化物。
いや アニメで見るような顔のないエイリアンらしきもの。
それがこちらに 向かってきた。


私は先頭に近いところにいたので 避けることができたが
後続の何人かは 悲鳴をあげている。
恐ろしくて何が起こったのかは 見ることができない。
でも遊具の取っ手を離すこともできないのだ。


その後も何体か化物に遭遇するが
なんとか回避できている。





「おもしろい動きをする子がいるね」
「奴らから攻撃されないとは」
監視モニターの先で 実験室の連中が言う。




そしてついに、レールの先のゴールに着いたのだ。