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シュミット元CEOが語る「Googleの失敗」

(2011/6/2、WIRED VISION)


5月30日(米国時間)にロサンゼルス郊外で行なわれた技術カンファレンス『D9』で、米Google社のEric Schmidt会長は、『Facebook』や『LinkedIn』などの新興ソーシャル・ネットワーキングによる脅威には5年ほど前から気づいていたが、適切な対応ができなかったと語った。

Schmidt会長は、『AllThingsD』のKara Swisher氏および『Wall Street Journal』の技術コラムニストWalt Mossberg氏によるインタビューに応えて、ソーシャル・ネットワーキングに関する失敗が最も残念なことだと述べた。「私は明確に、何かがなされる必要があると知っていたが、それに対応できなかった。CEOは責任を取る必要があり、私は失敗した」

なぜソーシャルネットワーキングに注力できなかったのかと問われたSchmidt会長の答えはシンプルだった。「私は忙しかった」。日常業務に追われていたというのだ。

Schmidt氏は今年はじめにGoogle社のCEOを辞し、業務執行を兼任しない会長(non executive chairman)となっている。同社の共同設立者であるLarry Page氏が、現在のCEOだ。Schmidt会長によると、Google社の社内構造も適切なものではなくなっていた結果、Page氏やもうひとりの共同設立者であるSergey Brin氏は、社内の命令系統を整理し直す(日本語版記事)ことに決めたという。


Googleがソーシャル・ネットワーキングに乗り遅れたのは、変化には気づいていたが、その変化に対応できなかったということだ。

目の前に起こっている変化に気づいていたものの、Googleの将来を脅かすような存在には成り得ないと思い込み、その他の日常業務(プライバシー問題への対応なども含まれるのではないだろうか)に忙殺されてしまったために、対応できなかったようだ。

そして、この記事によれば、もう一つ理由がありそうだ。

それは、「Googleの社内構造」。

Googleの社内の命令系統が複雑になっていた、または環境の変化に対応できないものになっていたようだ。

ここから学べることは、

●変化に気づいたならば、目をそらさず対応しなければならない。

忙しいというのであれば、その問題に取り組む専任者をおいて状況を見守り、必要に応じて対応していく必要がありそうだ。

●社内の命令系統をシンプルに保つ=定期的に整理する。