「坊」の恋
<sisen-K->
「・・・これでいいかな・・・?」
ショートの金髪の桂を被って、胸を布をぐるぐると縛って胸をぺたんこにする。
悔しいけど元々胸なんてほとんどいないから、あっさりと胸は男の子と変わんなくなる。
鏡の前には金髪の男の子。イメージは15か16。それ以下だと着ぐるみを着るのには体力がたりない気がする。
なんか・・・男の子に見えるようにメイクもしたけど・・・。
「コーンぽい・・・。」
我ながら、美少年なれたようが気がする。
「まぁ、ぽいだけで、コーンはもっと綺麗で・・・(以下略)」
ハッ!こんなことしてる場合じゃない!!
「もうそろそろ敦賀さんがくるんだった!!」
慌てて、楽屋から出て、いつも彼がいるところへといく。
「あの・・・敦賀君?」
いつものところに座ってる彼に恐る恐る声をかける。
「・・・最上くん?」
「うん、そうだよ。」
「もっと上かと思ったけど・・・俺より下だったんだな。」
「あ、ごめん!」
「いや、いいよ。」
「そ、そう。ありがと・・・。」
よかった・・・気付かれてないみたい・・・。
このまま、いければ・・・。
「なんか・・・。」
「うん?」
「俺が知ってる子に似てるな・・・君は。」
ぎくっ!?
「そ、そうなの?」
「ああ・・・その姿勢とか・・・。」
ぎくっ・・・。
「ああ・・・これね!僕、親が厳しくって、姿勢とかよく注意されたんだ!それに、今、ちょっとモデルやってるし!」
「へぇ・・・。」
な、なんか、空気が悪くなって・・・っ。
「あ、そうだ。言い忘れてたけど・・・。」
「な、なに?」
「俺の好きな子、最上キョーコって言うんだ。」
「・・・へ?」
「今日きたら、好きだって伝えるつもりなんだ。」
「そ、そうなんだ!ってかまだ告白してなかったんだっ!?」
「うん・・・俺にもいろいろと事情があったから。」
「そ、そう・・・。」
「それで・・・最上くん。」
「う、うん?」
敦賀さんは立ち上がって、私に近づいてくる。
「彼女は俺のこと好きだと思う?」
彼が一歩近づくたびに私は一歩下がってしまう。
「どう・・・かな?僕はその子じゃないからわからないよ。」
「分からなくは・・・ないだろう?」
気がついたら、背中が壁について、顔の横に敦賀さんの手がおかれる。
な、なんで夜の帝王ーー!?
「ほ、本当にわからないよ!!」
「本当に?」
「ほ、本当に!!」
「ふーん・・・じゃあ、分からせようか?」
「え・・・?」
声を出した瞬間だった。唇に中にやわらかいものがあたる。
「・・・!?・・・・やっ。」
ヤダと口にしようとしたけど、キスで飲み込められた。
「っ・・・ふぅ・・・なんで・・・っ。」
やっと唇が離れて、戸惑いながら彼をみると
「・・・誰かさんが、口説き落とせっていったから。」
「・・・!?そ、それは僕じゃなくて・・・!!って君は実はそういう趣味!?」
「そんなわけないだろう?俺はノーマルだし、君にキスしたのは、君が『最上キョーコ』だからだ。」
「な・・・!?」
バレてたの、私が最上キョーコだって。
「いや、数日前まで知らなかったよ。ぜんぜん気づかなかった。」
だから、そうやって心を読まないでください!!
「・・・で?君からの答えは?」
「・・・っ//////。」
返事を聞かれて顔が赤くなるのを感じる。
「・・・その反応は、okだってとるけど・・・?」
敦賀さんはそういうともう一度私に顔を近づけた。
彼が何をしてくるのか分かったから、強く目をつぶると
キスがふってきた場所は、唇じゃなくて、おでこだった。
「敦賀さ・・・。」
彼の名前を呼ぼうとすると抱きしめられて、
「君が好きだ。最上さん・・・。」
好きだといわれる。
「ずるいです・・・。」
「うん?」
「うれしくって、涙が出そうです・・・。」
「・・・うん、いいよ。泣いて?」
「・・・大好きです・・・敦賀さん・・・。」
私がそういうと彼の腕の強さがもっと強くなったーー。
あとがき
はぁ・・・なんとか終わった・・・よかった・・・マジで;
次は長編のほうで会いましょう!それではノシ