タイトル通り、ぶっ壊れバージョンです。悲しき意味で本編では蓮はぶっ壊れたましたが、正しい意味でぶっ壊れた蓮さんが登場します。それでもよろしい方はどうぞ。


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エラーになって帰ってきたメール。

それをただ俺はしばらく呆然と見ていたけど…。

「…くっくくく…。」

そうか…そんなに君は俺と距離を取りたいんだ…?

そうか…くすくす…。

うん、いいよ?

受けて立とうじゃないか!!

地獄の果てまで、追いかけまわす、君を!!

——こうして、キョーコの知らないとこでコングはなった——

「やぁ、最上さん。」

その翌日、俺は社さんに協力してもらって、徹底的に彼女のスケジュールを調べた。

何故か知らないけど、社さんは涙目になりながら、怯えてたけど。

「つ、敦賀さん!?」

最上さんは驚いたように俺を見る。それもそうだろう。なにせ…。

「もちろん、君に会いに来たんだよ?」
「い、いや、そういうことじゃなくてですね!!ここがどこだが分かってますよね!?」

なにせ、ここは女性しか入れない女子トイレだし?

「うん、分かってるよ?」
「わ、分かってないです!!つ、捕まりますよ!?」
「大丈夫だよ。掃除中の看板を出したから。」
「そ、そういう問題じゃないですよ、敦賀さん!!」
「どうでもいいよ、そんなこと。」
「ど…!?」
「それよりも、君は俺のことを避けてるのかな?」
「…へ?」
「近頃、依頼しても引き受けてくれないし、俺と離してても上の空だし、挙げ句の果てには、昨日メールしたのにエラーが帰ってくる。」

あれがどれだけ俺がショックだったか、分からないだろ君には。

「…つまり、何が仰りたいんですか?」
「だからっ。」
「確かに私はここのところ、敦賀さんを避けてました。」

や、やっぱりそうだったのか…!?

「でも、玄関は敦賀さんにあります。」
「え…?」
「私、以前に敦賀さんの家にお邪魔したとき、花をおくりましたよね?」
「う、うん。パンジーの花…。」
「敦賀さんは、パンジーの花言葉をご存知ですか?」
「パンジー…?」
「…やっぱりご存じじゃないんですね…精一杯の勇気だったのに…。」

落ち込む彼女。可愛いな…。

なんで落ち込んでるのかは、分からないけど…。

ん?精一杯の勇気?

「最上さん、どうしてアレを渡すのに勇気がいるの?」
「それは…。」

疑問を聞けば、最上さんは頬を染める。

か、可愛い…今すぐ、抱きしめたいけど、我慢だ。我慢。

流石に女子トイレで彼女を抱きしめるのは良くない。

「…ここで花言葉の意味を調べていい?」
「へ!?い、いや、あの…っ。」

あわあわとする彼女。うん、可愛い。

問答無用で、俺は携帯で花言葉の花言葉を調べる。

出てきた意味に俺は頬が緩みすぎて、溶けるのではないかと思った。

パンジーを人に贈る意味は“私はあなたを想う”と言う意味。

「も、最上さん。」
「は、はい!」
「俺も君にパンジーを贈りたいな。」
「…!」
「好きだよ、最上さん。ごめん、花言葉を知らなくて…。」

俺がそう言えば、彼女は首を振って、涙を流す。そんな最上さんを俺は抱きしめた。

「私も好きです、敦賀さん。」

俺たちはキスを交わす。

女子トイレで。

ちなみに俺を避けたのは、琴南さんが、

『告白する勇気がもうないなら、いっそ、距離をとって、相手を出方をみたらどう?もし、問い詰めてくるようなら、花言葉の意味を言えばいいわ。こないなら…私の膝の貸してあげるわ。』

と、言っただからだそうだ。どうやら、俺は彼女から大きな借りたようだ。

どうやって借りを返そうと考える今日この頃だった…。



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あとがき

あれ?予想と違うぞ?もっとぶっ壊れた蓮さんを書くつもりだったのに…。

いや、でも…。

一時、ヤンデレになりそうな感じがしたので止めて良かった…。

それではノシ


ローズ