本誌の表紙に萌えたと言うのに、うまく最初が書けず、こっちに逃げました…
゜・:,。゜・:,。★゜・:,。゜・:,。☆
「私と勝負しなさい!最上キョーコ!!」
本日も可愛らしいワンピースをきたマリアが、決闘を言い渡す。
「…え?」
一方、キョーコは目をパチリと白黒させた。
ことは30分前。
依頼を受けたキョーコと奏江は養成所にいた。ちなみに奏江はキョーコに無理やり連れ出されたようで、機嫌がかなり悪い。
「で!?あんた、どうするわけよ!!」
「とりあえず、マリアちゃんをおびき寄せようかな~って思って。」
「は?」
「それで作ってきたんだ、これ!」
そう言って、キョーコは鞄からアルモノを取り出す。
「な…何よ、これ!!」
それは人形だった。“敦賀蓮”の。
「キモっ!!」
それもすごく、リアルな蓮人形。何から何まで、すごく精密に作られていて気持ち悪い。
「あはは、試作はこんなんだったんだけど、気づいたら何時の間にか、こんな感じになってて…えへへ。」
恥ずかしいなっと試作のほうも奏江に見せる。
そちらは人形らしく、可愛らしさがあったが、それでも人形が着てる服やアクセサリーは細かい。
「…あんた人形師にでもなる気?」
そんな出来に奏江がこう聞きたくなるのは仕方ないだろう。
「うーん…なる気はないけど…。」
彼女の問いにキョーコは苦笑いを浮かべた。
「とにかく、これでマリアちゃんをおびき寄せようかな~って。社長さんがマリアちゃんを釣るには敦賀さんが一番良いって言ってたから。」
「だからってそんな上手く行くはずが…。」
そのローリィすら、二人が話している間も、蜘蛛の巣だらけになりがらマリアを捜索していると言うのに、いくら精密な蓮人形だからと言って、おびき寄せられるとは奏江は到底思えなかったのだが、
「…ああ…なんて素敵な人形なの…これで蓮様の髪の毛があれば…。」
ゆらゆらとこちらに歩んでくる小さな子豚…の着ぐるみ。
奏江が目を白黒させているうちに子豚を蓮人形を奪い、
「蓮様~!!」
ぎゅっと人形を抱きしめる。
「…もしかして釣れた…?」
「かも…?」
二人は子豚に気づかれないように頷き、そして…。
「私と勝負しなさい!最上キョーコ!!」
そして今現在に至る。マリアは捕らえられた。逃げないように椅子に座らせ、腕を後ろにロープで手首を縛っている。あくまで少女を傷つけない程度に。
「…え?」
縛るに至るまで、大人二人で卑怯よ、なんとかかんとか言われていたのだが、いきなり決闘を申し込まれて戸惑うのも無理はない。
「ええ!?ど、どうして勝負なんか…!!」
「決まってるじゃない!!あなたが蓮様の心を支配しているからよ!!」
「し、支配って…。」
「私知ってるんだから!!あんな蓮様、見たことないもの!!あ、あんな…!あんな顔…!と、とにかく!!私が勝ったら、蓮様の前から消えて頂戴!!」
かくして、キッとマリアはキョーコを睨みつけ、キョーコは未だに目を白黒させていたのだった…。
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「私と勝負しなさい!最上キョーコ!!」
本日も可愛らしいワンピースをきたマリアが、決闘を言い渡す。
「…え?」
一方、キョーコは目をパチリと白黒させた。
ことは30分前。
依頼を受けたキョーコと奏江は養成所にいた。ちなみに奏江はキョーコに無理やり連れ出されたようで、機嫌がかなり悪い。
「で!?あんた、どうするわけよ!!」
「とりあえず、マリアちゃんをおびき寄せようかな~って思って。」
「は?」
「それで作ってきたんだ、これ!」
そう言って、キョーコは鞄からアルモノを取り出す。
「な…何よ、これ!!」
それは人形だった。“敦賀蓮”の。
「キモっ!!」
それもすごく、リアルな蓮人形。何から何まで、すごく精密に作られていて気持ち悪い。
「あはは、試作はこんなんだったんだけど、気づいたら何時の間にか、こんな感じになってて…えへへ。」
恥ずかしいなっと試作のほうも奏江に見せる。
そちらは人形らしく、可愛らしさがあったが、それでも人形が着てる服やアクセサリーは細かい。
「…あんた人形師にでもなる気?」
そんな出来に奏江がこう聞きたくなるのは仕方ないだろう。
「うーん…なる気はないけど…。」
彼女の問いにキョーコは苦笑いを浮かべた。
「とにかく、これでマリアちゃんをおびき寄せようかな~って。社長さんがマリアちゃんを釣るには敦賀さんが一番良いって言ってたから。」
「だからってそんな上手く行くはずが…。」
そのローリィすら、二人が話している間も、蜘蛛の巣だらけになりがらマリアを捜索していると言うのに、いくら精密な蓮人形だからと言って、おびき寄せられるとは奏江は到底思えなかったのだが、
「…ああ…なんて素敵な人形なの…これで蓮様の髪の毛があれば…。」
ゆらゆらとこちらに歩んでくる小さな子豚…の着ぐるみ。
奏江が目を白黒させているうちに子豚を蓮人形を奪い、
「蓮様~!!」
ぎゅっと人形を抱きしめる。
「…もしかして釣れた…?」
「かも…?」
二人は子豚に気づかれないように頷き、そして…。
「私と勝負しなさい!最上キョーコ!!」
そして今現在に至る。マリアは捕らえられた。逃げないように椅子に座らせ、腕を後ろにロープで手首を縛っている。あくまで少女を傷つけない程度に。
「…え?」
縛るに至るまで、大人二人で卑怯よ、なんとかかんとか言われていたのだが、いきなり決闘を申し込まれて戸惑うのも無理はない。
「ええ!?ど、どうして勝負なんか…!!」
「決まってるじゃない!!あなたが蓮様の心を支配しているからよ!!」
「し、支配って…。」
「私知ってるんだから!!あんな蓮様、見たことないもの!!あ、あんな…!あんな顔…!と、とにかく!!私が勝ったら、蓮様の前から消えて頂戴!!」
かくして、キッとマリアはキョーコを睨みつけ、キョーコは未だに目を白黒させていたのだった…。