随分、放置してた魔人さんリクです。これが私の限界でした…病んじゃう蓮さんにご注意です。


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「…好きだ。好きなんだ、最上さん…。」

自分の声は驚くくらいに震えていた…。





君に恋心を自覚してからと言うもの、俺は日々恋煩いと言う病状に侵されている。

最初は余裕ぶっていた。まぁ、当時は大切な存在は作るつもりはなかったから、当然と言えば当然か…。

でも、もうリックのことは吹っ切れて、真剣に彼女との未来を考え始めた。

きっと彼女がそばに居れば、どんなことがあっても乗り越えていける。

だから、彼女に告白することにした。沢山、シチュエーションを考えた。まるでプロポーズするようなつもりでホテルのレストランを予約して、バラを買って…。

なのに、本人を前にすると頭が真っ白になって言葉がでない。

ようやく出てきた言葉は考えていた告白とはかけ離れていた。

緊張で声が震えて身体も震えてくるなんて初めてだ。彼女の手を握っているから、多分伝わってる。

「だ…だから付き合ってほしい…っ。」

俺の顔はきっと赤いだろう。すごく顔が暑いから。

彼女は驚いたのだろう。瞳を大きく見開く。だけど、すぐに顔をくしゃりと歪ませて俯いた。

つまり…そう言うことだろう…。

「ご…ごめんなさい…つ…敦賀さんの気持ちには…応えられません…っ。」

彼女は俺の手を振り払って、レストランから飛び出した。

ふられてしまった…彼女に…最愛の女の子に…。

そう理解して…俺の世界は真っ暗に染まった…。

それからと言うもの俺は仕事と酒に溺れていく日々が始まった。仕事が終わったら、酒を浴びるように飲む生活…。

はっきり言って、普通じゃない。

そんな俺を社長も社さんも心配したのか、休暇を入れようと言い出す。

でも俺は断った。仕事をしてても、何をしても最上さんを思い出して苦しいのに、休暇をもらってしまった更に精神が蝕まれるのはわかりきっていたから…。

「…お前、このままじゃ倒れるぞ…?」
「そうですね…。」
「そうですねって、お前…っ。」

社さんの心配は分かる。今の俺はボロボロだ。でも、人前では演技をしているからバレていない。気づいてるのは社さんと社長くらいだ。

「っ…お前を止められるのは、キョーコちゃんだけってことか…!」

社さんは苦痛を耐えるかのように顔を歪める。

彼の言うとおり、今の俺を止められるのは彼女だけだろう。

だけど、それは永遠に訪れない…そう永遠に…。



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あとがき

ということで…


あかんです!!


うちの蓮さん、キョーコにふられたら、こうなってしまうのです!!

コミカルなどならんのです!!

いや「彼女と彼のすれ違い」よりはマシか…。

さて…どうしたものか…


ローズ