こんばんは、ローズです。久しぶりの投稿です(^_^;)それではお楽しみください。
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『は、破廉恥よぉおおおおお!!』
そう言って去っていったキョーコ。
「…久しぶりに聞いた。破廉恥って…くくっ。」
そんな彼女を止めもしなかった蓮は口元を手で覆い、肩を震わせる。
よほど面白いのだろう。気を抜けば、転がって笑いそうな勢いだ。
一方、他三人は目を点にしていたが、ローリィは蓮が笑っていることに気づき、
「…お前、彼女で遊んでないか…?」
いや、絶対に遊んでるだろう…と言えば、彼は肩を震わせていたのが嘘のように爽やかに笑って、
「何のことです?」
ごまかしてきた。しかし、嘘なのはローリィはわかりきっているため、心底キョーコに同情した。
「…どういう環境があれば、こんな腹が真っ黒の人間に育つんだ…親の顔が見てみた…あ。母親がここにいたか。」
実際ここに母親であるジュリエナがいるため、ローリィは彼女に顔を向ける。
『ちょっとボス!聞き捨てならないわ!私、少しなら日本語分かるのよ!?この子のどこが腹黒なの!?』
「何もかもだろうが…。」
『なんですって~!?』
息子をバカにされたジュリエナは怒ったが、これぽっちもローリィには効いていない。
「蓮ちゃん、蓮ちゃん。」
「あ、はい。」
ニッコリしたまま母親とローリィの掛け合いを見ていた蓮だが、テンに話かけられて彼女を見れば、
「あのね、蓮ちゃん。あなたは小学生なの?」
まさかの攻撃を食らって驚く。
「ダメよ~?嫌われたら、そこで終わりなんだから~。」
優しくしなきゃ、テンは蓮の腕を叩く。
「苛めてるつもりはないんですけど…。」
「蓮ちゃん、からかうのも苛めてるのも、一緒なのよ?」
私からすれば、とニコっと笑うテン。
「…肝に銘じておきます。」
「よろしい。さて、そろそろ止めようか?アレ。」
アレと言うのは、もちろんジュリエナのこと。
「ダーリン~。」
そしてテンは二人の間に割り込んでいく。
「なんだ、テン。」
「あの子、ほっといていいの?出て行っちゃったけど…。」
『…!そうだわ!キョーコ!!』
テンの発言でジュリエナはハッと我に返り、部屋を出て行く。
「…テン、わざとだろう。」
「だって、こうでもしないとジュリの気を逸らせないと思っただもの~。」
ジュリエナは頭に血が上ると他のことに目を向けれない性格をしているため、こうするほか、なかったらしい。
「ダメだった?」
「いや…助かった。流石に疲れたからな。」
「ふふ。」
あからさまに疲れたような顔をローリィがするため、テンは笑う。
そのタイミングで部屋があき、
「旦那様、最上さまとジュリエナさまがお帰りなさいました。」
褐色の肌の執事がローリィに伝え、彼がそうかと答えると執事が部屋から出て行く。
「じゃあ、テン。こいつの髪を戻せ。」
「え~。もうちょっと見ていたいのに~。」
「しょうがないだろうが。」
「む~。」
仕方なくと言った具合に頬を膨らませたテンは蓮のところに戻ってくる。
「名残惜しいけど、戻そうか蓮ちゃん。」
「…はい。」
そんな彼女に蓮はクスっと苦笑いしたのだった…。
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『は、破廉恥よぉおおおおお!!』
そう言って去っていったキョーコ。
「…久しぶりに聞いた。破廉恥って…くくっ。」
そんな彼女を止めもしなかった蓮は口元を手で覆い、肩を震わせる。
よほど面白いのだろう。気を抜けば、転がって笑いそうな勢いだ。
一方、他三人は目を点にしていたが、ローリィは蓮が笑っていることに気づき、
「…お前、彼女で遊んでないか…?」
いや、絶対に遊んでるだろう…と言えば、彼は肩を震わせていたのが嘘のように爽やかに笑って、
「何のことです?」
ごまかしてきた。しかし、嘘なのはローリィはわかりきっているため、心底キョーコに同情した。
「…どういう環境があれば、こんな腹が真っ黒の人間に育つんだ…親の顔が見てみた…あ。母親がここにいたか。」
実際ここに母親であるジュリエナがいるため、ローリィは彼女に顔を向ける。
『ちょっとボス!聞き捨てならないわ!私、少しなら日本語分かるのよ!?この子のどこが腹黒なの!?』
「何もかもだろうが…。」
『なんですって~!?』
息子をバカにされたジュリエナは怒ったが、これぽっちもローリィには効いていない。
「蓮ちゃん、蓮ちゃん。」
「あ、はい。」
ニッコリしたまま母親とローリィの掛け合いを見ていた蓮だが、テンに話かけられて彼女を見れば、
「あのね、蓮ちゃん。あなたは小学生なの?」
まさかの攻撃を食らって驚く。
「ダメよ~?嫌われたら、そこで終わりなんだから~。」
優しくしなきゃ、テンは蓮の腕を叩く。
「苛めてるつもりはないんですけど…。」
「蓮ちゃん、からかうのも苛めてるのも、一緒なのよ?」
私からすれば、とニコっと笑うテン。
「…肝に銘じておきます。」
「よろしい。さて、そろそろ止めようか?アレ。」
アレと言うのは、もちろんジュリエナのこと。
「ダーリン~。」
そしてテンは二人の間に割り込んでいく。
「なんだ、テン。」
「あの子、ほっといていいの?出て行っちゃったけど…。」
『…!そうだわ!キョーコ!!』
テンの発言でジュリエナはハッと我に返り、部屋を出て行く。
「…テン、わざとだろう。」
「だって、こうでもしないとジュリの気を逸らせないと思っただもの~。」
ジュリエナは頭に血が上ると他のことに目を向けれない性格をしているため、こうするほか、なかったらしい。
「ダメだった?」
「いや…助かった。流石に疲れたからな。」
「ふふ。」
あからさまに疲れたような顔をローリィがするため、テンは笑う。
そのタイミングで部屋があき、
「旦那様、最上さまとジュリエナさまがお帰りなさいました。」
褐色の肌の執事がローリィに伝え、彼がそうかと答えると執事が部屋から出て行く。
「じゃあ、テン。こいつの髪を戻せ。」
「え~。もうちょっと見ていたいのに~。」
「しょうがないだろうが。」
「む~。」
仕方なくと言った具合に頬を膨らませたテンは蓮のところに戻ってくる。
「名残惜しいけど、戻そうか蓮ちゃん。」
「…はい。」
そんな彼女に蓮はクスっと苦笑いしたのだった…。