千秋楽、然して単独巡業『転生輪廻』
御疲れ様でした。

今作を通じて、公演曲目を組む上での構成に変化と広がりを待たせる事が出来ました。
予てより思い描いて居た、一つの形でも在ったんです。
十一年目にして漸く此の段階へと踏み出せた「転生輪廻」は、其の切っ掛けとも成る非常に大きな役割を果たして呉れました。

だからこそ、各会場にて確りと唄い上げたいと云う想いも格段に強かったし、千秋楽も完全なる状態で臨みたかったです。

発売直後に行われた連日の店舗行事により喉を深く傷めて仕舞ったので、巡業二日目の埼玉公演時には、早くも咽喉は完全に潰れて声の出ない状態でした。

今巡業全十二公演の内、

初日の千葉柏公演と北海道札幌公演、然して周年記念の福岡公演。
まともに唄えたのは、僅か三公演。
単独巡業を通して、此れ程に渡る不調へと陥って仕舞ったのは初めてです。

とは云えど、唄だけが全てでは無いし、公演には其れ以上にも優るモノは当然有ります

が、

とても辛く心苦しい心境でした。

そう見せぬ様、開演から終演迄は各会場でも確りと務め上げたつもりでは在るけど、若しも至らぬ所が有ったのならば申し訳ない。

此の儘再度今巡業を続けたいと千秋楽の場で発言した理由には、万全を期した状態で各会場へと今一度臨みたかったと、そんな意味合いも多く含んでの言葉でした。

始まりには必ずや終わりが訪れ、次なる展開に向けての制作期間へと入ります。

此処幾つかの巡業に於いて、喉を壊す機会が格段に増えて来ている現状に有るので、今後は少しずつ其の面を考慮した体制を築いて行けたらと思います。
定められた日程は確りと務めるべきだし、其れを飛ばす様な事もしたくない自分も居りますので。

完治には未だ時間を要しそうなので、此の期間に通院し、整えて行く所存です。

振り返れば後ろ向きにも見えるかも知れませんが、今巡業は僕の中で見据える其の先を繋ぐ大きな進化を遂げる機会を得られた事に間違いありません。

其の瞬間を共に分かち合えたお前達には心より深く御礼申し上げます。

終演間近に伝えた言葉の通りで、各会場の何時にも増して大きく聴こえた其の声と唄に支えられ、在り続ける事が出来たから。

次なる巡業諸々、其の大きな想いに応えては其れ以上のモノを確りと返せる公演として行きます。

有難う御座いました。