久々に龍サイトに行ってみたら
もりかわさんだけじゃなく
先日書いたほりうちさんもキャスティングされていた

ブログ書いてよ、そういうことはー
賢雄さんっ!!


もうホント
龍のキャンティングって毎回素敵

いや、舘さんには驚いたけどね当時




先日、急に時間が出来て
やっぱりあの映画、観に行っちゃった
へるたーすけるたー

CMでもう洗脳されちゃうんだよね

喉が渇くみたいに
観ないとならない気がして

奇しくも金谷さんも同じ日に観ただなんて
少し嬉しい

でも同じ劇場でなくて良かった
あの人に会うと物凄く緊張しちゃうから!!




内容は、何ともハードでジェットコースタームービーなんだけれども


それよりも気になったのは

偶然お見掛けした男性同士のカップルだ


私は午前中に友人と電話をしていて
これから映画に行くんだーと告げた

「一人で?」と聞くので
「勿論」と答えると
「寂しいわね」と言われた


別に寂しくは、ない
焼肉屋だって牛丼屋だって、居酒屋だって
ひとりでも全然平気
なのに

「周りから見れば痛々しいから、やめなさい」と言われた
余計なお世話だ
「だったら暇人見繕って、よこして」と言って電話を切った



前回ゲイの友人と映画観賞をして
妙に切なくなったので
今回ばかりはゲイは勘弁して欲しい
同じくビアンもやめて

別にこの後・・・何て考えてないけど
やっぱりデートは女好きとするに限る



チケットを買ったものの
映画館の中には、落ち付いて座れるソファーは数える程しかなくて
ひとりで、しかも開演まで時間を持て余している私は
空いているソファーまで近づいた

すると
長椅子に何故か2人しか座っていない席がある
何故、皆座らないのかしらと
そこに座っている人達を見て
すぐに男性同士のカップルだと分かった

手を繋いでいる

学校はどうしたのか女子高生のグループが
彼らを見てヒソヒソ話をしている

馬鹿みたい

気持ち悪いって、思ってるの?
アンタ達だって、彼氏と来たらイチャイチャする癖に


だから私はそこにある今後上演予定の冊子を取りながら
彼らの隣に座った


私は気持ち悪いなんて思わないよ
寧ろ、興味深いじゃないか


だけど
しばらくすると隣のお二人が何やら私のことについて話し始めた

「ひとりかしら?」
「そうみたいですね」
「ごによごにょごにょ」
「むはひひ、むは」
「あははははー」


おい、お前ら
失礼じゃないのかい?


友人が電話で言ってた
「周りから見れば痛々しい」という声が蘇る

何、私
憐れまれてるの??



そこへ見慣れた男が駆け込んできた

「ああー、間にあった。冴ひとりで映画って聞いたからさ」

あー。
あいつが呼んだんだ
寄りによってこの男?!



息を切らせて来た人は
良い男というよりも、いつまで経ってもクラスメイトみたいな会話しか出来ない
可愛い人だ

歳も幾分、私より若く
アクティブで・・・
つまり、お調子者だ

年下の癖に私を呼び捨てにするのは気に食わないが
それでもいいや、と思える
人懐っこい人でもある


「あ。待ち合わせだったみたい」
「そうですねぇ」
そんな会話が隣から聞こえてきたけれど

とにかく私は彼らにとって
「痛々しい存在」ではなくなったのかしら?


相手がいりゃ、いいってモンでもないでしょうが



上映開始のアナウンスが流れると
私と同様、彼らも立ち上がった

あら
観る映画まで同じだったのね・・・



年下の可愛い人は
「俺、ポップコーン買うから!冴、なんかいる??」と
財布を開いている
いらないから
別にデートじゃないから、アンタとは


劇場に入っても、まだ続く


あのカップルは私の後ろの列
その視線が刺さるようだ


平日で館内はスカスカで
他に数組のカップルとご夫婦らしい人達
それから若い女性しかいなくて
別の席でチケットを取ったであろう友人も
大量のポップコーンや飲み物を持って
空いている私の隣に座った


「私もポップコーン食べたかったかも」
「あ、そうでしたか?今から買ってきましょうか?」

そんな会話が上から降って来る

さっきから聞いていると
どうもその関係が微妙

ひとりは完全にオネェ言葉なのに
もう一人は敬語
一体どういう関係なんだろう??


そんなことを考えつつ
映画観賞は始まった


えりか様の体当たりの濡れ場のシーンで
私の脚を触って来た手を叩き
その女の生き様
貪欲な美と幸せに対する欲望に
しばし魅入る

素晴らしい演技力だ

勿体ない


また
くぼづかくんって
色々あって大変だったけど
やっぱり実力あるなぁ・・・なんて
これまた勿体ないと感じる


あの監督なのだから
映像美は完璧だ
さくらんを思い出す


ひとコマひとコマが写真のような美しさ


もしも私が監督をしたなら
きっと似たようなものを目指すだろうと思えた


あの監督、大好き


「映像が綺麗なだけでつまらない」
そんなコメントを読んだことがあるが
女の子の目には、ああ写っているのだ
男には解らない
あれが現実なんだと思う




ポップコーンをたらふく食べた彼が
上演後言った
「これから食事行く?」
行くか!!
「帰る」と言うと
「送って行くよ」と私の腰に手を添えた


そしたら上の方からまた声が聞こえた
「あー、何だかお腹空いちゃった」
「じゃあ、どこか食べに行きましょう」
「うん」


見上げれば、またしっかりと手を繋いでいる



映画の中にいた貪欲な女

それは別に特別なものじゃなくて

愛する者や物を抱えた女には
当たり前のことだって


いや、
女に限らず
それを手に入れたいと思う者にとっては
何としてでも手に入れたいもの

色んな欲望が
実は世の中に溢れている





醜いわね






だけど
それが、いい













「送って行くだけで本当にいいの?」


彼にはまだ早かったかな?


こんなこと問うの