疲れたらEGO-WRAPPIN'を聞くの


楽しいこと考えたいと思っているんだけど

それよりも私は

色々な真実が知りたい



あの人の声を聞いていると

特にジャズやブルースを聞いていると


体が揺れて
自由に思考が飛ぶ気がして

酒を飲んで、煙草片手に
ゆらゆら揺れながら
好きな方へ、行ける





例えば円山町で死んだ女性のこと
彼女を殺したのは誰かしら?
その夜、一体本当は何があったのかしら?

最も容疑者に近い男は
もう本国へ帰ってしまったけれど
多分彼女の魂は
いつまでも
そこに、いる


他人事では、ない
もしかしたらすれ違ったかも知れない人
もしかしたら、分かり合えたかも知れない彼女




例えば極悪な男に洗脳されて
自分の父親を殺して刻んだ女性のこと
彼女はもう執行台に立ったのかしら?
その時、一体何を想うのだろう?
幼い日のことを思い出したりするのかしら?


他人事では、ない
冷静でいれば抗えるものを
迷い込んだ人
本来の幸せから逸れたと
告げる友人になりたかった




覚悟を決めて私を呼び出したあの美しい人は
私に何を求めたのかしら?
自分の死体を私に見せて
何と言って欲しかったのかしら?
憐れんで欲しかったのか
何かを教えたかったのか


他人事では、ない
何度も言葉を交わしたのに
肝心なことを聞けなかった
それこそが、もしかしたら彼女が触れて欲しかったものかも知れないのに






明日は、我が身




暗い事でも、遠いことでもない


私には日常的なこと

皆がTVのニュースでしか観ないようなことが
私の周りでは良く起きる


人の死が近いと
普段からそれを良く考える

近いところにある物は
別に怖いことではなく
なるべくして、なるもの

だけどそれには必ず事情があるから
私はいつも、それを考えている

亡くなった人達は決して打ち明け話をしないから
ズルい


答えのない難題を
出題されたみたいだ




EGO-WRAPPIN'の「 Midnight De'Ja'Vu」は特に良い

泣きそうな想いを彼女達に届けてくれるような気がする

水際の同じラインにいる私と彼女

波に攫われるか、留まるかは

神の気分次第



それ程にしか、差は、ない





未だ留まる私は



私のすべきことを、しよう




彼女達の為にも