【学士編入】ライフサイエンスの物理化学演習 | 壮年医学部邁進記 〜医学部学士編入後記〜

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医学部学士編入試験を経て、とある国立大学で医学生になりました。

大学教養レベルの物理化学を攻略したいあなた。
これは、マジで、オススメです!!!

ライフサイエンスの物理化学演習/三共出版

¥2,625
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出版社の三共出版のページで目次を確認できます。

元々は薬学部の学生向けに書かれているようで、だからこそ定量的アプローチが簡略化されており、敷居が低くなっています。
アトキンスやマッカーリ・サイモンなどの物理化学が「キツッ!」って思うなら、まずはこの本。物理化学のはじめの一歩にちょうどいいと思います。
というかこの本だけでいいでしょう。学士編入でそこまで難解な物理化学は出ません。というよりも、出る大学も一部あると思いますがそういう大学を受ける人たちは既に学部の教養課程でばっちりやってると思います(だからこの本は要らない)。

問題が簡単だからといって、それがきっちりミスなく解けるかはまた別問題ですからね。
これ以上のレベルの事をやる時間があるなら、有機化学をやった方が
絶対high-yieldです。

それにしてもこの本、分かりやすい。
無味乾燥な数式にイメージ膨らませてくれる。できるだけ単純暗記を減らそう、式から物理的イメージを掴み、またvice versa、という意図がわかります。
読んでいると節々に「記憶の半減期が伸びますように♥」という中村先生の優しいお声が聞こえてきそうです。優しさに包まれると深い理解が涵養されそうです。
中村先生がそういう“尾木ママ”キャラのお方かどうかは存じ上げませんが。


『ライフサイエンスの物理化学演習』
学士編入でのオススメ度:★★★★★

4科目型の人はこの本をもっておけばまず間違いない。多くのKALS合格者がおススメしているのも納得。飲み会を一回我慢すれば買える良心的なお値段。
ただし全てを通して漏れなくやる必要はないと思う。また、この本だけでばっちり、という訳ではない。学士編入の物理・化学にはそんな成書はないと思います。過去問をみて、頻出分野から潰していく。物理化学はそれぞれの分野が独立してるので可能だと思います。
特に今年であれば弘前(二次)、高知、島根、群馬あたりの対策として有効だったと思う。