病室のルームメイト | 天使のエッセイ

病室のルームメイト

ICUから普通の病室に移ったら、二人部屋になった。

 

 

今の病室のルームメイトはウクライナ人かな?

可愛いおばあちゃんなのだけど、

 

彼女を見ていると

人間やっぱり独りは嫌なんだよねって思う。

 

 

おばあちゃんは家族が病室に来ているときは

安心してとても静かにしているけど、

 

一人になるとすぐに病室を出てふらふらしたりする。

 

ナースが部屋に連れ戻しても

またすぐに人を探して病室を出ていく。

 

 

そのたびわたしはナースを呼んで知らせている。

 

 

最初の夜、おばあちゃんは「ママ」を探していた。

 

病院のナースが家族のふりをして

電話でおばあちゃんと話したりしていた。

 

 

わたしのところへもちょこちょこ話しかけに来る。

 

わたしがせめてもう少し元気ならもっと関わってあげるんだけど、

なにしろ、今のわたしはおばあちゃんより動けないからね。

 

 

でも顔を見るたび話しかけてあげるようにしてるので

なんかちょっとなついてくれている。

 

 

なんだかおばあちゃんは

小さな子供のようで可愛いと感じるのだけど、

 

それと同時に今のわたしには

とてもおばあちゃんの気持ちがよくわかる。

 

 

私自身も人に話しかけてもらいたくてたまらないし、

元気な時の自分からは考えられないように人に甘えてしまったりする。

 

 

とにかく、人とつながってもらいたくてたまらないし、

 

人の優しさにとても飢えている。

 

 

それはもちろん、病気で不安だからということでもあるのだけど、

 

今回は自分自身の「死」を強くリアルに感じているから、

余計にそれが強くなるのだと思う。

 

 

自分の「死」がリアルに身近になると、

 

人間のものの感じ方はまるっきり違うものになる。

 

 

本当に愛しかいらなくなるの。💖

 

 

「未来」の観念が消えることで、

 

欲が消え、

 

とことんシンプルになって、

 

「今」本当に必要なもの、一番大切なことに気づくのかもね。

 

 

 

だからここでもちょっと甘えさせてください。

 

 

わたしにブログのコメント欄で話しかけて!

 

どんなことでもいいから。

 

記事と全然関係のないことでいいから。

 

 

なんだか記事を書くたびこのお願いばかりだけど、(笑)

 

今のわたしにはそれが一番価値のある宝物なの。

 

 

わたしももちろん愛をたくさん返すからね💗