怖いナース | 天使のエッセイ

怖いナース

 

入院中に呼吸のほうがだいぶ落ち着いてきて、

病院からリリースされる日が近くなったため、

 

さらにダウングレードした部屋へと移動させられた時の話。

 

 

そこは4人部屋で、わたし以外のあとの3人はお年寄り。

 

2人はとても静かな人たちだったけど、

 

人が多い分、その他の人の出入りも多く、

なんだかひどく落ち着かないかった。

 

 

ナースやドクターが部屋に来ないと不安になるけど、

来すぎても落ち着かないものだ。

 

 

特にわたしがその部屋に入った翌日、突然現れたナースは

エネルギーが荒々しくて、

 

気の小さいわたしはちょっと怖くなってしまったくらい。

 

 

 

それまでここでお世話してくれていたナースはとっても優しくて

天使みたいな人なのに、

 

この怖いナース、突然現れて、

病室が散らかってることを怒って、

 

優しいナースを怒鳴りつけて八つ当たりするわけ。

 

 

それですっかりナーバスになってしまったわたし。

 

 

だって、それってどうなの?ってかんじじゃない?

 

 

 

その怖いナースは、手荒に患者のテーブルにあるものを動かして、

確かに一見病室はきれいになったけど、

 

それに一体なんの意味があるのよ?って思ってしまった。

 

 

少しくらい部屋が散らかっていても、

優しく安心できるエネルギーの部屋のほうがずっといいとわたしは思うよ。

 

 

 

この怖いナース、とにかくボッシーで、

強い口調ですべてを自分に従わせようとする。

 

自分が直接彼女と関わっていなくても、

ほかの人と話しているのを聞くだけでひどくイラついてしまった。

 

 

 

すべてのナースが優しくていい人なんてことはあり得ないから

気にかけるなと夫は言った。

 

 

でもわたしにしてみれば病人のお世話をするナースがこのタイプってことは

なんだかちょっと怖いというか、悲しいというか。

 

 

 

この世界で一番大切なものは愛だということは

 

意外と人間の意識の中に浸透していない。

 

 

多くの人たちがそれ以上に見かけのよさだとか、

世間一般の物質的なスタンダードにばかりこだわる。

 

自分が健康で幸せで満たされているときは人は愛なんて求めない。

 

愛の美しさになど気づかない。

 

 

けれども本当はいつでも、どこでも、どんな時でも

人間にとって一番大切なのは

 

愛と優しさなのだ。

 

 

 

 

・・・ところで、その怖いナース

 

接してみたら彼女も実は結構いい人だった。

 

 

彼女はわたしの軽やかさをとても好んで、わたしを可愛がり始めたのだった。

 

 

 

波動が合わないと感じると

人はそれだけで相手にネガティブな印象を抱き、

その人と関わり合わないようにしたりするけど、

 

本当は波動が合う、合わないすらも大した問題ではないのかもしれない。

 

きっと人はどんな人とでも愛し合うことが可能なのだろうな。

 

せっかく今、この愛の星で生きているのだから、

些細なことにとらわれたり、縛られたりせずに

 

思い切りいろんな人とのいろんな愛を経験したいよね。💗