両親との電話 | 天使のエッセイ

両親との電話

 

東京の家族とついにスカイプで話すことができた。

 

 

家族に対しては長い年月を経ても解けない、

様々なわだかまりを持っていたわたしだけど、

 

父、母、弟、それぞれと短い会話を交わしただけで、

 

家族への全てのわだかまりが一瞬にして吹き飛んだ。

 

 

父には最後に厳しい手紙をもらっていたけど、

電話で話した父は優しくて、優しくて、

 

思わず声を殺しながら泣いてしまった。

 

 

 

いつも活発で、明るくて、綺麗で、人から慕われる、

頼りになる完璧なお姉ちゃんだったわたし。

 

そんなわたしを愛してくれた両親。

 

 

だけどわたしはいつでもそんなふうに完璧でなければ

両親に愛してもらえないだろうと思ってた。

 

 

けれども、病気で完璧じゃないわたしは

両親からは受け入れてもらえないだろうと思っていたのは

 

紛れもなく私自身。

 

 

病気のわたしに父も母もとても優しかった。

 

 

わたしが勝手に

 

完璧じゃない自分は両親に愛してもらえないだろうと

思い込んでいただけだったんだ。

 

 

 

「ああ、ヒロコの声が聞けてよかった。」

 

母がそう言った。

 

 

わたしもお父さんとお母さんの声が聞けてよかったよ。

 

 

でも、すごく会いたくなっちゃった。

 

 

お父さん、お母さん、大好きだよ。

 

 

 

愛を感じることで

 

すべてが優しくほどけていく。 

 

 

これからは何も恐れることなく、

 

ただ理屈抜きにすべてを愛していこう。

 

 

お父さん、お母さん、愛しているよ。💗