子どものチカラキャンプブログ -7374ページ目

出来る事から無理なく永く

この度の災害において、たくさんの犠牲者、被災者がでたこと、
大変心を痛めております。

そして、亡くなられた方のご冥福を祈り、
さらには被災者の方々にお見舞い申し上げます。

昨年末、私と仲間で子どもの自立と自律をする場を提供、支援する
社団法人を立ち上げ、来年度から本格的始動開始に向けて準備していました。

今回の震災に対して、弊社でも今出来ることから活動を始めました。

この前の連休は本来主催のスキーキャンプを予定していたのですが、もちろん中止としました。

私たちの仲間のNPO法人のスタッフが釜石出身で実家が津波に流され被災したため、 そこのスタッフがすでに現地入りし支援活動に参加していたこともあり、 東京からも岩手に上がり活動する為準備をしていたのですが、様々な理由により断念。

避難場所で炊き出しなどを予定していたので、その食材、 機材を何かに使えないかと考えていました。
また、災害直後から何かできないかとたくさんの仲間から協力や支援の話を いただいていたこともあり、そちらも合わせてできる事を探していると、 卒業式に行った小学校の校長と話をしていると校長から 修学旅行で行った片品村に地震、津波、そして原発の被害に合った 南相馬市の被災者が900人避難してきている事を知りました。

すぐに校長から村役場に連絡を入れてもらいました。
後から私が連絡をし、避難者を集めて炊き出しの提案をさせてもらいました。
役場の担当者からの回答は 「来ていただけるのは大変ありがたいのだけれど、現段階では物資の寄付だけを 受け付けているので、来ていただいてもお役にたてない」 との事でした。
こちらも相当粘ったのですが、最終的には避難してきた方々も疲れているから・・・
と言われてしまいました。

しかし、ここで食い下がる私ではありません。

何かつながりがないかと、修学旅行の時に泊まった民宿に連絡をしてみると そこの女将さんが片品村の避難者を支援するボランティアの実行委員長だったのです!

実はボランティアは立ち上がっていて、人数も集まっているのだけれど、 何をして良いのか分からず、ただ毎日役場の会議室で集まっているだけだという。
そして、「是非協力いただきたい」と話が進み、急遽元々釜石市で行うはずだった
炊き出しの提案をさせていただきました。
更に、南相馬から避難してきた子どもと片品の地元の子どもの交流会を開き、
子ども同士が仲良くなる事で、大人同士も仲良くなる、 今ある遠慮と言う目に見えない壁を取り除くきっかけになればと思いました。

「子どものチカラが大人の行動を変える」
キーワードです。

地元のボランティアのメンバーにも賛同してもらい、村全体が私たちの企画に
協力してくれました。

そして月曜日『春分の日』に開催することになりました。
当日はあいにくの雨模様、地元の協力で場所として、 越本体育館と公民館を提供してくださいました。

10時になると続々と地元の子ども達と被災者の子たちが集まってきました。
最初はスタッフの自己紹介から。
その後アイスブレイクと言うことで体育館に移動してミニゲームをしました。
お昼は公民館に大きな厨房があったので、子どもも大人も一緒になってみんなで協力して作ることができました。

私の独断でその日一番元気のよかった南相馬市からいていた高校生の女の子に
いただきますの号令をかけてもらい、みんなで暖かいお昼を食べました。



テリーさんの『子どもとの日々』日記
http://d.hatena.ne.jp/Mulunteer/

今回の縁はたまたま私の繋がりで始まった事ですが、思い行動すれば必ず形になります。

形としてはもう一つ、今回の活動とは別に物資支援として、私の学生の時の仲間の繋がりと、キャンプに来ている子のお父さんが経営する会社の協力でおむつ90,000枚、 ミネラルウォーター7,000リットルを仙台の災害支援センターへ届ける事もできました。

まずは行動する事が大切です。
できる事から無理なく、少しずつ、そして長く。

手と手を取り合って
がんばろうにっぽん!



午後は元気な子たちは体育館でドッヂボールや大綱とび。
公民館では群馬に昔から伝わる『上毛かるた』をして遊びました。

テリーさんの『子どもとの日々』日記

最後には地元の有志の方が紙芝居をしてくれました。


テリーさんの『子どもとの日々』日記


130人以上の人たちが参加してくれて、最初のイベントとしては成功だったかな。

NHKのカメラが入り、夜のニュースで放送されました。
また、毎日新聞、地元の上毛新聞、雑誌社数社からも取材を受けたので、こう言う動きが他の避難所でも普及して、良い効果が生まれればうれしいのですが。

次の日も子どものイベントを開催することができ、ほとんどの子は2日間とも参加してくれ、また、一日目に参加しなかった子も2日目には来てくれ、徐々に交流が始まったようです。
片品村で避難者と避難場所の住民が良い関係を作るモデルケースになってくれると良いのですが・・・。

私たちは水曜日に東京に戻りましたが、ボランティアの提案で、今回避難してきている子の中に6年生が7人いて、卒業式を開いたそうです。
若い子たちのチカラが徐々に行動につながっています。

まだまだ、課題も山積みですが、今後も何度か片品に行って支援することになりそうです。
明日も群馬のJ2のサッカーチーム『ザスパ草津』の選手が片品に来てくれて 子ども達にサッカーを教えてくれます。
私たちもこれから上がる予定です。

活動は『片品むらんてぃあ通信』の
ブログにてアップされています。
ご興味があれば。↓