西くんとは毎週、充実したデートを過ごしており、都内や横浜あたりのデートスポットはほぼ制覇していました。

交際期間こそまだ短いですが、会う度に西くんをどんどん好きになっています。最初は彼からのキスを自然と避けてしまってましたが、気持ちはすっかり変わりましたねぇ。不思議だ。

読者さんやサラの周囲の友達にも

『結婚にトキメキは必要ない！

居心地がよくて、自分を想ってくれる誠実な人であれば、たとえ最初はピンと来なかったとしても、必ず時間が解決してくれる』

と言われ続けてきました。

とはいえ、婚活に明け暮れていた当時のサラは

『それが出来れば苦労しない！できないから悩んでいるのに！』

と正直なところ、そう思っていたのです。


西くんとは手をつなぐこと、キスなどは全く抵抗なくできるようになりましたが、体の関係ともなると、またハードルが一気に高くなります。

そんなわけで、ずーーっと夜の方は待ってもらっていました。

西くんは夜の欲が強いタイプなので、彼の自宅にいるときは毎回そういう雰囲気に持っていかれていました。

そのため、もう避けられないところまで来ていたのと、サラの気持ちも高ぶってきていたので…。


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