商店街を通り過ぎると
国道246に出る。

信号信号待ちして4車線を渡り切れば 目的の整形外科に着く。健康な大人なら家から5分の距離だ。

その極、近所の場所に出掛ける事さえ
『清水の舞台から飛び降りる』程の大きな恐怖と不安を感じる…鬱という病は、なんと厄介で苦しい病だろう…

『極めて予後不可』と宣告され、100万人に一人…という超難病の今の病さえ、霞んでしまう程、南極の氷河に閉され一歩も前に進めないような心境の世界…
究極の地獄の病だった。

…ICUを経て生死をさ迷った今でさえ、あの鬱状態の果てしなく長く壮絶な闇の世界の方が怖い…もう二度と引き寄せられたくはない。

<あっ!脱線した…。
*H22年4月*に話を戻そう>

信号が変わり、246を渡るとすぐに目的の病院がある。整形外科・消化器科・外科・内科・皮膚科・肛門科…ずらずら看板を掲げている。

古ぼけた白いコンクリート造りの病院の壁には

日帰りドック、鼻から入れる最新の内視鏡、インフルエンザワクチンのおすすめ、皮膚科のとある疾患のお知らせ、議員らしい人のポスター…色褪せたチラシが所狭しと色々べたべた貼ってある。


閑村に行くと時々見掛ける食料品、雑貨から洋品までごちゃ混ぜに置いてある店のような

まぁ〈よろず屋!?〉と思える風貌の病院だった。