ウチとソト。 mixi と ブログ。 | インタラクリ

ウチとソト。 mixi と ブログ。

mixi での、キャンペーンを始めてから、mixi について時々考えるようになった。

キャンペーン開始と期を同じくして、自分の記述のベースをブログに

統合させてみた、というのも関係しているが。


mixi と ブログで、一番大きく感じる違いは、コメント書きコミの距離感

だと思う。mixi の書きコミは、基本的に知ってる人同士。

オフラインでの友人同士、であるケースが多い。だから、

言葉の略し方や、符号の使い方なども、友人から友人へ、メールを打つ

時の、言葉つかいに極めて近い。


対するに、ブログの書きコミは、一応、公の場というか、道路上くらいの

おおやけ感で、書かれている。友人や、オフラインの知り合い同士で

書いてるケースもあるから、一概に言えないのだが、おおよそ、そう。


mixi のプラットフォームは、技術的にも、気遣い的にも、

非常に良く出来ていて、皆がハマるのもよくわかる。


二重、三重に、「ウチ」というべき集合が、用意されている。

(まあ、コミュニティって、文字通り言ってますが。)

マイミクさん、αミクサーとでもいうべき人気の人の周りなど

いろんな温かく、甘い、「ウチ」がある。


対するに、ブログの方は、多層的にバラバラの「ソト」が集合していて、、、

なんというか、たとえると、、、


ブログは、外洋に一人、小舟を浮かべていて、

一見、水平線の果てまで、誰もいない海なのだが、

時々、ぽかっ、ぽかっと、水面下から同じような小舟が、

水面に現れて、一声かけては、またモグって消える。そんな感じ。


対するに、mixi は、防波堤で囲まれた「海水浴場」で、

海水の温度も、やや人肌にぬるみ、水に入っても冷たくない。

その「海水浴場」に、うにょうにょ人が集まっていて、

砂浜のいたるところに、いろんなひとんちのレジャーシートが

しかれている。そんな感じ。


mixi が、たぶん、日本において当分、無敵だろうなあ、と思うのは、

概念だけ同じ「SNS」、たとえばアメリカ資本のSNSなどが

上陸してきたとしても、この、mixi のような感覚、加入してる人同士の

この甘い近しさを、理解できないんじゃないかなあ、と思うからだ。


だから、今、mixi に場をお借りして、「広告キャンペーン」を

やっているが、とても、デリケートにオペレーションしているつもりである。


「ウチ」に、ヨソモノがいたら、皆イヤだろうし、しらけるだろうし、

心を開いてくれないだろうし、

「ウチ」に、商売の人が、づかづか上がってきたら、たぶん、皆

ウチの奥に隠れて、出てきてくれない、だろう。


mixi 本体の舵取りでも、広告をどこまで入れて、どこから入れないか、

というのは、重要な分水嶺ではないだろうか。


余談だが、先日、mixi とグリーの違いを考えた時、思ったこと。

mixi というのは、音感も、ルックスも非常によくできていて、

おっぱいの「M」ではじまる、やわらかい名前で、

あたたかいオレンジ色で包まれている。


対する、「グリー」は、申し訳ないが、「岩」っぽいというか、

ゴツゴツした硬い物、冷たい無機物を、想起させる音感だと思う。

ざっくり、理系っぽいつうか。。。すいません。


mixi は、「気遣い」という、運営者の意識・無意識が、

自然と、高度に、精錬させた、場なんじゃないだろうか。

netにあっても、そういうものって大事だと思う。

要するに、人が来てくれるか、来てくれないか、だから。