●「悩みの解決法」と「夢の実現法」は、相反する方向に進むことなんだけど
命の営み寄り添うヒーラー:渡辺高史です。
このところ、あまり仕事をする気がしなかったので、自分を大切にするためにも、自分のスタンスやあり方を再確認するために、じっくり時間をとっていました。
その途中で、自分用整理のための「あるメモ」を書いてフェイスブックに投稿しました。
そうしたら、想像以上に、プロのコーチ・セラピストの方や、一般の方からの反響が多かったので、ここでもシェアしたいと思います。
悩みの解決法(セラピー)と夢の実現法(セラピー)の違いと、両者のつなげ方についての問題意識を分かりやすく展開・共有できたらいいかな、と。
随時、補足更新してく予定です。
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セラピーは、命が太古の昔から連綿と築き上げてきた「自然治癒力」を賦活させたり、後天的・文化的・人工的な汚染(洗脳)を取っ払っていくプロセスの補助がメインになる。
一方コーチングは、その本質において洗脳と同じシステムを持ってて、自分なりの人工的文化(何を好み、何を大切にするかという価値観)を選んで生きるプロセスを補助する。
一見、逆向きに見えるこの2つの手法には、実は同質のカラクリが働いている。
それはゲシュタルト生成能とか、ダイナミックなホメオスタシスと呼ばれる。
それは、命ならではの営みのことで、乱雑・混沌な状態から、より多くの情報をスッキリと抱えられる状態(と認識視点)へと移行しようとする性向のこと。
この性向が、進化・成長・発達・治癒を司っている。しかもそれは、自ら混沌・不調和を作りながら超え続けていくタイプのものである、という特徴がある。
本物のコーチングの土台には、(セラピーのように)他者による洗脳(植えつけられた価値観や方法論)から自由になる前提が組み込まれているべき。
しかし、多くのコーチングにはその要素が含まれていなくて、過去や他人の影響に縛られたままの、なんだかスッキリしないコーチングになってしまうことがある。
スッキリしないコーチングには、大きく2つのパターンがある。
1つは、やりたいと思っていたことが、実は他人の影響をふんだんに受けいていて、でも、そのことに気づけていなくて、なんだか苦しくなったり、やる気が出なかったりするパターン(他人の影響パターン)。
もう一つは、無自覚のうちに、恐怖や不安を避けたり、快適・満足・安心を求めることにとらわれすぎたまま、ゴール設定しているパターン。(原初的な情動に振り回されるパターン)。
セラピーの素養や知識がないため、セラピーが必要な状況であっても、そもそもこういった問題に気づけないのだ。
一方、本物のセラピーの土台には、自分なりの価値観を選んでいく素地を整えるという目的があって、その素地が整ったら治療終了という倫理感がある。
それゆえ、自分なりの価値の選択をさらに進めていくプロセスの補助方法がコーチングほど洗練されていなくて、「花開く感」のないまま終わってしまうことがある。
ここを整理しておくと、セラピーとコーチングが自然につなげられるようになるのでは、と思う。
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下記ネットラジオ(録音)も聞いてもらうと、また別の角度から、この話の意味がより深く理解できると思います。
押しかけプロデューサーともみんのすっぴんラジオ 命の営みに寄り添うヒーラー渡辺高史編
命の営み寄り添うヒーラー:渡辺高史