Magazine M ~隙だらけの… | くまのブログ

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カリスマを脱いだ隙だらけのキム・ナムギル





キム・ナムギル(33)はこれまで悲壮な役を受けてきた。
主に暗く冷たい悲劇の真ん中でもがく役柄だった。
最近では ' サンオ(サメ) ' (2013, KBS2)で、父の復讐のために人生を捧げたハン・イス役がそうだった。
しかし今回は違う。
意欲ばかりが先に立ち突飛な山賊の頭目チャン・サジョン役だ。
彼の表現を借りるなら ' 力を抜いて撮影した本来のキム・ナムギル ' の姿だ。
新たな、いや本物のキム・ナムギルに会う番だ。



―スクリーン復帰作としてこの映画を選んだ理由は。

“TVドラマ ' サンオ ' を終えて体力的に枯渇した。精神的にもくたびれていて、映画は軽い気持ちで撮影できる作品ならいいなと思った。 ' 海賊 ' のチャン・サジョンがぴったりだった(←ふさわしかった)。シナリオから面白かった。海に行ったこともない山賊が、鯨が呑み込んだ国璽を探しに旅立つという設定が奇抜だった。これまでやってきた役とは違う姿を見せられるだろうという感じを受けた。”


―チャン・サジョンは突飛で天真爛漫だ。既存の演技でのカリスマ溢れる役柄とは違う。

“それにもまして、間が抜けている。隙だらけの実際の僕の姿ととても似ている(笑) 気楽に演技できると思った。


―特にどんな点がキム・ナムギルと似ていたか。

“必要以上に出しゃばりな点だ。最近では、人間関係が本当に必要なだけで成り立っているようだが、それが残念だ。僕の性格は自分が損をしても他の人が楽しければいいという方に合っているようだ。”


―スタッフたちもよく面倒をみるという話が広まっている。

“よい映画を作ろうという共通の目標があるから互いに導いてやり力を加えてやる、というのがいい。いつだったか ' 海賊 ' のコンピューターグラフィック(CG)を担当する業者(会社)を訪問してスタッフ250人にアイスクリームを買っていったが、アイスクリーム店では大慌てだったそうだ(笑)”


― ' 海賊 ' のシナリオを書いたチョン・ソンイル作家との縁が格別だと聞いた。

“チョン・ソンイル作家がドラマ ' 悪い男 ' (2010, SBS)の脚本を準備したが途中降板(途中下車となってます)したことがあった。その時、僕に心の借りができたんだそうだ。それであとで僕のために作品を書いてくださるように話をした。しばらくして僕に僕にくださったのが ' 海賊 ' のシナリオだ。”


―チャン・サジョン(という)キャラクターが初めから俳優キム・ナムギルを念頭に置いて作られたものだということか。

“そうではないが、僕と似ている点は多い。チョン・ソンイル作家と私席で(個人的に)しばしば会った。とても面白い方だ。育てた子犬の話だけで一晩明かせるほど話が面白くて上手いんだ。”


―チャン・サジョンの容貌から ' パイレーツ・オブ・カリビアン ' シリーズ(2003~)ジャック・スパロウ(ジョニー・デップ)が浮かぶという反応もある。

“外形的な姿はやや似ていても厳密には異なったキャラクターだ。チャン・サジョンはジャック・スパロウにはない義侠心が深い(←多い)。何一つ思い通りにならなくとも、自分の指揮下にある家族のためには心だけは大きな人物だ。たとえ卑屈に振る舞う時でがあっても、義理に篤い(←多い)。”


―CGが多い映画だ。仮想の背景であるブルースクリーンの前で演技するのはどうだったか。 

“ ' モダンボーイ ' (2008, チョン・ジウ監督)を撮った時、ブルースクリーンの前で演技をした経験があったのでたやすかった、その上、ユ・ヘジン、パク・チョルミン、キム・ウォンへ(ウォネ?)等、先輩俳優たちとの呼吸もよかった。8ヶ月ばかり一緒に撮影したが、すでにいろいろの作品を共にしたようだった。監督が ' 鯨が腹を覆い被せる場面 ' と言えば、俳優たちが仮想の状況を作り出し ' さぁ、ここで鯨の目を見上げて驚くんだ ' と言って演技した。”


―イ・ソクフン監督とは初の呼吸だが。

“監督の別名は ' ポーズ(pause、一時停止) ' だ。俳優のコミック演技が本人の考えで笑えないと刃物のように切るんだ。まさに一時停止だ(笑)。最初は善良な顔に言葉もおっとりなので重苦しく思っていたが、善良な笑顔の後ろに悪魔がいるんだ(笑)。抜き取らなければならないものがあれば、正確に抜き取り、信頼が生まれた。”


―映画 ' 美人図 ' (2008,チョン・ユンス監督)、TVドラマ ' 善徳女王 ' (2009,MBC)同様の史劇をやった経験が助けとなっているようだ。 

“事実、史劇が僕とよく合うジャンルだと思った。だが久しぶりにまたやると容易ではないんだ。その上今回はコミカルなキャラクターという点で感覚を掴むのが容易ではなかった。”


―軍服務期間の空白が演技感を落としたのか。

“そんなところだ。不可避の空白だったが、打撃は大きかった。' 海賊 ' を撮影しながら、演技はやめるべきなのかという考えまで起きた。俳優という職業が本来ボクとは合ってないのにがつがつとこだわってここまで来たのではないのか、という思いもした。演技だけでなく全ての仕事は時間が経てば実力が上がるものなのに、感覚が落ちてしまって突然淘汰されたような不安感が押し寄せてきた。カメラの前で震えている僕の姿を知って、スタッフたちの顔色を窺うようになったんだ”


―どうやって克服したのか。

“スランプは誰にでも訪れる。ただし、その時期をどのように賢明に克服するかによって明暗が分かれることがある(←変わりうる) ようだ。陳腐な話だが、結局初心に帰ることが必要だ。僕にもそんな時期が来たんだと思った。撮影所でユ・ヘジン兄貴が ' お前が揺れると映画自体が揺れるんだ ' と大いに叱られた。その言葉が刺激になった。”


―次期作 ' 無頼漢 ' (オ・スンウク監督)は優れた演技の先輩チョン・ドヨンと呼吸を合わせる。挑戦的な経験になるはずだが。

“その通りだ。存在感だけでもいかなるエネルギーを受けることかと思う。5月にドヨン先輩がカンヌ国際映画祭審査員として行き、メールを送ってくれた。今回は一緒にうまくやりましょうという短い内容だったが、大きな力になった。以前、ドヨン先輩に会った時は“ナムギルさんは目(←眼差し)の演技がいいけれど、近頃は力が入りすぎているみたい。無理してるように見える。今回は本来の姿を見せたらいいわね”といったんだ。”


― ' 海賊 ' が俳優キム・ナムギルにとってどんな作品となるか。

“キム・ナムギルという俳優にも違う姿があり、充分に可能性があるという点を見せてやれたらいいね。以前は視聴者なり観客を説得するために演技をしていたと思う。今は僕の本然(ほんぜん:生まれつきの状態)の姿を見せて、自然に近づきたい。その姿が見慣れないものでも、俳優キム・ナムギル、いや、人間キム・ナムギルの本物の姿を見せてやりたい。”



チ・ヨンジン記者
  Magazine M さん、ありがとうごさいました。


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以上で、私がこの夏、自分への課題としていた雑誌の和訳は終了です。
なんとか、' 公開&大ヒット ' 後のインタビュー『マリクレール』が届く前に終わりましたww 
のんびり和訳にお付き合いくださったギル友の皆さま、ありがとうごさいました。

今回のWeb記事は残念ながらタイトルと雑誌の表紙しか見つけられませんでしたが、この時もヘアはテソンさん、メイクはソンジャさんだったんですね^^
いつも一緒~~いいな~音譜


釜山のお祭りも終わり…ギルさんも少しは愛する子たちやご家族とほっとする時間が持てたでしょうか。

桃李花歌のニュースが待たれますねラブラブ







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