時間管理のセミナーで、よく使われる実験があります。
こぶしぐらいの石を10数個取り出し、1個ずつ、バケツに入れていきます。
石がバケツのところまで来て、これ以上入らなくなったところで
「このバケツはもういっぱいですか?」
と、講師は尋ねます。
すると、みんなは「いっぱいです」と答えます。
次に、小石をいくつかバケツに入れます。
そして、バケツを揺すると、すきまが詰まって、石がバケツの中におさまりました。
また、講師は「このバケツはいっぱいですか?」
とたずねます。
今度は、少し首をかしげる人がいます。
彼は続けて、砂をバケツに注ぎました。
そしてまた、
「バケツはいっぱいですか?」
と尋ねます。
みんなは黙っています。
それから、彼はバケツがいっぱいになるまで、水を注ぎ入れました。
そして、みんなに尋ねました。
「この実験の意味は何でしょう?」
すると誰かが、
「スケジュールがいっぱいだと思っても、よく考えれば、もっと仕事を入れることができるということです」と答えます。
講師は、微笑みながら、「違います」
「この実験から学べるのは、大きな石は、最初に入れないと、それは永遠に入れられなくなるということです」
と言ったのです。
私たちは日々の生活で、けっこう、重要でもないことに、時間をとられてしまいがちです。
ダラダラと、テレビを見たり、意味のない長電話や、無益なネットサーフィン、これらはみな小さな石です。
気がつけば、バケツが小さな石や砂で、いっぱいになってしまい、自分の将来を作り出していく、重要なこと(大きな石)を、入れ損なう可能性があります。
さて、あなたの人生の、「大きな石」は何でしょう?
ビジネスのビッグチャンス、健康、家族との楽しい時間、それとも、将来に備えて、何か資格を取るということでしょうか?
自分の大きな石が、何なのかが分かったら、それを優先して、やり始めましょう。
何故なら、最初にそれをバケツに入れないと、それは永遠に入れられなくなるからです。