以前、このブログでも紹介した、故・小森のおばちゃま
明治の女にしては英語堪能で、ゆえに海外の映画スターとも仲良くなり、華麗な交遊録が自伝に記されていた。
その中で印象深いエピソードがある。
おばちゃまがシャーリー・マクレーン宅にお邪魔になっていた時のお話。
シャーリーの娘サチ(名付け親はおばちゃま)はまだ赤ちゃんで、よく泣いていた。それを見たおばちゃまは、彼女が泣くとすぐに駆けつけて、抱いたりあやしたりしていた。それを見たシャーリーは、
彼女を放っておきなさい!
と冷たく言い放つので、おばちゃまは驚いた。
しかし、シャーリーも何も理由なくそんなことを言ったわけではない。後でおばちゃまに話してくれた。
娘には、自分自身を自分で楽しませる術を身につける子になってほしい
という願いから、そういう躾をしているのだ、ということだった。
泣いたら、転んだら、いつでも誰かが助けてくれる・・・ それではいつも人の世話になるのを期待する人間になってしまうでしょう?人間は、"How to entertain myself"、自分自身をいかにして楽しませるか、という方法を早く身に着けた人間ほど強いと思うの。
当時まだ二十代だったが既にスターだったシャーリーは、周囲にちやほやしてくれる人がいないと寂しくて、一人では何もできなくなってしまうのが芸能人の弱点だと見抜いていた。
別にスターでも芸能人でもなくても、これは大事な処世訓だと思う。
寂しかったから、誰かを愛し・・・ みたいな流行歌があったけど、確かに、人は寂しいがゆえに余計なことをしでかしてしまうことも多いもの。
私も若い頃を振り返ってみると、自分の寂しさゆえに他人を巻き込んで、後にろくなことにならない、ってなことがよくあった。
本当は好きでもなく、実は心の底で軽蔑しているような人と、電話で長時間話したり、一緒にでかけたり。
その理由は実は、自分で自分の寂しいという感情をコントロールできなかったからだと気づいた。特に、私の若い頃はインターネットはなかったからなあ。
他人に機嫌を取ってもらうのを待つより、自分で自分の寂しさをコントロールできる人間になる
こういう心構えを若い頃から持っていたら、かなり強く生きられると思う。そんな人を本当に自立した人間って言うんだろうな。
と思ったら、日本のわりと若い人でも同じ事を言っている人を見つけた。
このみやぞんという人の名言はどれも、ポジティブでいいな。
もし、本当に自分の機嫌は自分で取る、というポリシーがみんな徹底できていたら、
キャバクラやホストの需要って激減すると思うし、
家庭内のDVもだいぶん減るんじゃないかな。
あ、今流行っているという国際ロマンス詐欺もね。
寂しさとか承認要求って、たいていロクでもないものにハマるキッカケなんだなー。恐ろしや、恐ろしや・・・。
(今日のスウェーデン写真)
売れ残りのアマリリスを買ったら、今頃花が咲いた。🎅クリスマスらしいフェラーリ・レッドではなく、もっと暗い真紅のアマリリス。
ケータイ作家さよこ☆スウェーデ…のmy Pick