水原通訳がいなくなって、大谷選手はどうなるんだろうと思ったけれど、

ちゃんと新しい通訳がついて、野球ではいつもの通り活躍を続けている。

 

アメリカに住んで7年も経つのに、全て通訳を通じてしか話ができない大谷選手のことを、我が家のスウェーデン人は

 

大谷選手だってちゃんと学校に行ったんだろう!

それで英語が話せないなんて、日本の学校教育の敗北だ!

 

と一蹴した。

 

本当は大谷選手だって英語がかなり理解できるのだと思う。ただ、通訳がいつも影のようにそばに付いているので、なんとなく任せっきりになっていたのではなかろうか。

その結果が、7億円余り横領されることになるとは。

 

水原通訳がいなくなったことが、大谷選手とドジャースの他選手らとの交流にプラスになっているとの説も聞かれている。

大谷選手も、これから付き合い方を変えていかなくてはいけないと感じたのだろう。それは、今後大きなプラスになっていくに違いない。

 

私が勝手に思うことだが、日本の人はやたらと「頼る」という言葉を使いたがる。

人を頼り、頼られた人は尽くし、そうやって人と人との関係性が出来上がっていく。「人を頼る」という言葉を、ネガティブな感じに捉えるこちらの人とは、ちょっと違う感覚だ。

スウェーデンの人は自立する、ということにとても重きを置いている。

 

もちろん、子供やお年寄りは他人を頼らなくては生きていけないことも多い。そういう人に手助けをするのは周囲にとって当たり前のことだと思われている。

でも、自分にできないことには助けを求めるものの、できることにまで助けを求めることは良しとはされない。なので他人から、尽くせ、気をまわせ、とまでは求められてない。

 

日本では自分と他人との境界線が近くて曖昧、とも言える。

人間関係で悩んでいる人の話を聞くと、他人からこの境界線にどんどん踏み込まれていることが原因だったりする。

この境界線(けじめとも言うか)をはっきりさせると、生きやすくなるんじゃないかと思う。

 

 

(今日のスウェーデン写真)

 

世界的に有名な庶民的家具はIKEA。でもちょっとお高めなデザイン家具をスウェーデンで買うなら人気なのはSvenskTenn。

 

 

この間月曜日に行ったら、平日の昼間だというのにけっこうお客さんがいましたね〜。お店の壁に、1900年代初頭に描かれたと思われる、若い男性の油絵が飾られていた。知り合いの子に似ていたので、つい写真を撮ってしまった。