『』は英語での会話です。
逃げ出す前にチラリと見たリチャードの暗い笑顔に、背筋がゾクッとしたキョーコは、無我夢中で走った。
ここが異国の街であることも忘れて。
とにかく、リチャードを振り切りたい一心でキョーコは大通りだけでなく、路地にも入り右に左に折れ曲がりながら全力疾走をしたのだが・・・・・
一時間も走っただろうか。さすがに、不気味な男を撒けただろうと、キョーコが後ろを振り向くと、リチャードは息一つ乱さずにそこに立っていた。
恐怖を感じたキョーコは体の向きを変えて、再び走り出した。
が、さすがのキョーコも体力がつきてしまい、道にへたりこんでしまった所をリチャードに捕った。
壁際まで追い詰められたキョーコは、「コーン、コーン、コーン、助けて」と叫びながらもがいたが、男と女では力の差がありすぎた。
キョーコが必死に抵抗したがとうとうリチャードに押し倒されてしまった。それでも、キョーコは必死で蓮の名を呼んだ。
が、逆上しているリチャードにはそれは逆効果だったのだろう。
『うるさい!!黙れ!!』と怒鳴りつけるとキョーコの服に手をかけた。
こんな男のされるがままになるもんかと、キョーコは必死で抵抗した。
『クオン、クオン。皆煩いんだよ。あんな、親の七光りに頼ってる奴の何処がいいんだ!!』
その時パシーンとリチャードの頬で音がなった。
大きな瞳から大粒の涙を零しながらキョーコは『コーンの悪口を言わないで!!彼がそれで、どれだけ悩んで苦しんできたかも知らないで!!』
『なんだと!!このアマ・・・』と再び
キョーコの服に手を伸ばしかけた時、横から誰かに殴り倒された。
《続く》
ごきげんよう、みな様。約1ヶ月振りの「捕まえて」でございます( ̄_ ̄ i)
いえ、忘れてたわけではないんですよ?着地点は決まってるのに、そこに持って行き今回の話が単に文章化できなかっただけで・・・((>д<))
単なる私の力不足です。お待たせしてすみませんでした(誰も待ってないし)