キョコ誕のお話ですが、甘さありません。オリキャラも出てきます。
くわえて、蓮キョのお話でもございません。それでも、OKと言う強者の方は下からどうぞ
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「さあ、愛香コートを持っておいで。お買い物に行くよ。」蓮が愛娘に言うと、
「は~い。」と愛香は元気よく返事をしてコートを取りに行った。
娘の後に続いて、蓮もリビングに行って軽く変装し、戸締りと火の元の確認をすると、自宅から車で10分程の所にある庶民派スーパーに向かった。
そこで、これから二人で作るものに必要な物を買い物カゴに放り込んでいった。キョーコが射そこに居たなら、買うものを吟味するのだろうが、そこは、蓮と3才児である。吟味など出来るはずもないので、適当に目に付いたものを買っていった。
家に帰ると、蓮はレシピを見ながら、どんな順序で作っていけば手際良く作れるのか、算段を立てた。
蓮は愛香に向き直ると、「これから作っていこうか?」とケーキの写真を指さした。
「ぱぱ~、さいしょにたまごとばたーは、れーぞーこからだすんだよ。」
娘の意外な言葉に、蓮がまじまじと見ると、
愛香は「ままが、おしえてくれたの。」とあっさり答えを言った。
次に、蓮が小麦粉をボールに直接入れようとすると、愛香に「ぱぱ、しろいこなはね、これでぱんぱんしないと、め!!だよ。」と言って、粉ふるい器を差し出した。
こんな調子で愛香にダメ出しを受けながらも蓮は、愛香ができそうなものは愛香に任せ、その他の作業は蓮がした。
午前中から始めたケーキ作りはなんとか夕方に作り終え、そのあとは夕食作りに取り掛かった。
ケーキ作りは初めてで何かと戸惑った蓮だが、食事は、キョーコに料理を教えてもらい、今では簡単な料理なら作れるので、かなりスムーズに作れた。
料理も作り終え、全てテーブルにセッティングすると、ちょうどキョーコが帰ってきたのだろう、玄関から「ただいま~。」と声が聞こえてきた。
キョーコの声が聞こえた途端、愛香は玄関まで飛んで行き、「まま、おかえり。」と出迎えてる。
蓮も行くと、愛香に「ぱぱ、いい?」と聞かれたので、頷いた。
そして、蓮はキョーコの目を覆い隠し、愛香はキョーコと手をつないだ。
理由の分からないキョーコは「え?なに?どうしたの?」と聞いてくるが、蓮も愛香も「ないしょ。」と言って、そのままの状態でキョーコをリビングまで連れて行った。
リビングの様子を見て、キョーコは大きく目を見開いた。
《続く》