お風呂は安価に継続することができる健康促進ツールの一つです。
そこに「入浴剤」を投入すると、なんだか良さそうだけど折角安く入れるお風呂が若干高価になってしまいますよね!笑
そこまでして入浴剤を入れる必要があるのでしょうか?
入浴剤への理解を深めていきましょう。
まず、「入浴剤」は化粧品と医薬部外品に分けることができます。
その効果効能は「温熱効果」と「皮膚清浄効果」
これって実は「お風呂の効果」なのです。
入浴剤は「お風呂の効能を高める製品」ということなのですね。
なので早速の結論ですが、
「入浴剤は入れても入れなくても様々なプラスの効果が期待できるが、
入れた場合はお風呂の効果をより効率的に得ることが出来る」
ということになります。
ところで、この結論は入浴剤の定義から話した内容で、
実際の入浴剤には色や香りがついているものが殆どなので視覚的、嗅覚的にリラックス効果を得ることができます。
「入浴剤」として販売する場合はあってもなくてもいい機能なのですが、
無色無臭の入浴剤は実際問題あんまり売れないそうです(^^;
ちなみに、有効成分が入っていなくても色・匂いのみをつけた製品は「雑貨品」に分類され、
温感効果や皮膚清浄効果が増すことはありません。
さて、入浴剤の成分には、主に次のような成分が含まれます。
<温熱効果>
硫酸ナトリウム、硫酸マグネシウム、塩化ナトリウム、塩化マグネシウム
<皮膚清浄効果>
炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム
温熱効果成分について
ここで、着目したいのは「塩化ナトリウム」
これって、ご存知の通り「お塩」ですよね!
先ほど申し上げたように、「お風呂って安価な健康ツールなのに入浴剤で高価にしたくない!」という
私のようなケチな考えがよぎった場合、お塩を入れるのも一つの手です。
注意しておきたいのが、お塩は風呂釜に影響するので(発サビ等)、
ゆくゆくお風呂の修理代等で高くつくのであれば入れない方がいいかもしれません。
(私の今のおうちは追い炊き機能がないので、金属部分にお湯を触れさせなければ大丈夫です!)
その他、硫酸ナトリウムや硫酸マグネシウムを見かけることが殆どだとは思いますが、どちらも血行促進効果のある成分。
硫酸マグネシウムの方が高価であるといった違いがあります。
就寝前はぬるめのお湯に入ってリラックスしたいのだけど、
身体を温めたいからついつい熱いお湯にしてしまいがち。
そんな時に役立つのが、血行促進系入浴剤といえるでしょう。
皮膚洗浄効果成分について
皮膚洗浄効果としては、アルカリ性の湯質によるものです。
アルカリ性に傾いた入浴剤では、肌の表面がぬるぬるすることがあります。
これは肌表面は主にたんぱく質で形成されていて、本来弱酸性に傾いているため、アルカリ性のお湯に反応して皮膚表面が溶けているためです。
角質を柔軟にするなどのプラスの効果もありますが、過度にアルカリ性のお湯に入浴してしまうと肌の乾燥を招く可能性があるので気をつけたいところです。
上記に挙げたような成分でしたら弱アルカリ性くらいなので、きちんと保湿するなどすれば大丈夫です。
また、炭酸系の入浴剤で二酸化炭素の溶け込んだお湯は浸透圧の関係で皮膚内に進入し、血管へ到達します。
血管に二酸化炭素が溶け込むと、酸素を取り込もうとして血管を拡張する作用があります。
また副交感神経優位の際に血中へ放出される一酸化窒素も同時に効果を発揮します。
その結果血流がアップ。皮膚洗浄効果以上に期待できる成分です。
その他、スキンケア効果としてオイルやグリセリン等入れたものもありますが、
お風呂上がりって身体をシャワーで流すのであまり効果がないと思われます・・・
また清涼感を感じるメンソール系や酵素系、生薬系などさまざまありますが、今日は基本編ということで、これくらいにしましょう。
楽しいお風呂Lifeを