「なんで・・・・・・・痛いんだろ・・・・・・・・？ ここ・・・・・・・」
胸の奥が ズキンズキンと痛んでいる。
哀しい、淋しいと 悲鳴を上げている。
「無理・・・・・・・・言うなよぉ・・・・・・・。諦めろよ、俺・・・・・・・・」
自分自身に言い聞かせるけれど
空虚な穴が痛みとともに広がっていく感じがして・・・・・・・
「・・・・・・・本当 痛ぇや・・・・・・・」
涙が落ちてしまう。
だって・・・・・・
これは 仕方がないことなんだぜ。
律は・・・・・・・・
その名前の通りに律儀な奴で 真面目で・・・・・・・・・
そんな奴が・・・・・・・・
双子の兄とその恋人を裏切れないことくらい 理解してるよ。
もし 律が
彼らや・・・・・なにもかも捨てて 俺のとこに飛び込んできても
いつか・・・・・・・・・・・後悔するに決まっている。
『俺』だぞ。
奴を一番理解しているのは『俺』なんだから。
わかっているんだ。
これが
一番いい最善の方法であり 結果なんだと。
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う・・・・・・・・
たぶん あと一話です・・・・・・・・・・