永遠の中の穏やかな時間 1 | 花の兎 雪の兎~オリジナルと2次元 2.5次元BL~

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日々のあれこれ、気ままに創作、なんでもありのブログかな?

「なぁ、滝口・・・。今夜のコンパ、男の人数が足りないんだけど」

 

 

そう言われて滝口は 「俺はいいよ」と軽く断って サークルの面子に手を振った。

 

大学生活は始まったばかり。

 

「付き合い悪いよな」とか「地元に彼女がいるんじゃない?」と わざとらしく聞こえるように言っている彼らに ふぅっ、とため息をついてしまう。

 

 

・・・なんのために大学に来てんだよ。

 

親は女と遊ばせるために金を出してると知ったら泣くだろうに・・・

 

 

と生真面目な彼には 「付き合い」というのが面倒くさかった。

 

高校の友達は気心も知れていて たまに弾けるときはあったが 基本 みんな真面目だった。

 

 

・・・ばばりょはどうしてるかな、今夜あたり連絡とってみるか・・・

 

 

そんなことを考えながらスーパーで買い物をして アパートへと帰る。

 

 

「ただいま・・・」

 

 

玄関のドアを開けながら だれもいない空間に声をかけると うっすらと「それ」が姿を現してきた。