未来への希望 4 | 花の兎 雪の兎~オリジナルと2次元 2.5次元BL~

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日々のあれこれ、気ままに創作、なんでもありのブログかな?

「・・・・そうだね・・・。「自然」が一番」

 

 

納得してくれたのか マオは「まだ手を洗ってなかったし うがいもしてなかった。大ちゃん、ハウスっっ」と 俺から慌てて離れる。

 

 

「おいおい・・・、俺は犬か」

 

「・・・・・どうだろう・・・」

 

 

ふふっ、と笑って マオはキッチンにも置いてある泡石けんで手を洗いだした。

 

 

「それ・・・なんて花?」

 

 

ハッピーバースデーの歌が二順した頃に俺が尋ねると マオは

 

 

「山査子なんだって」

 

 

と答えてくれた。

 

 

「山査子って赤い実のやつ?」

 

「そうなんだって。メイフラワーって言うんだってよ」

 

 

「五月の花・・・てそのままじゃないか」

 

「僕も思った」

 

 

はは・・・とふたりで笑うしあわせ。

 

些細なことでも マオといれば嬉しくなるし楽しくなる。

 

マオにとって 俺もそういう存在で有り続けたいと思っているけれど 合格点はもらえているだろうか。

 

 

「ちょっと邪魔かもしれないけど・・・」

 

 

うがいまで済ませたマオは その花瓶をキッチンのテーブルに置いた。

 

 

「それじゃ向かい合って食べても マオの顔が見れなくなるぞ」

 

「たまには隣で並んで食べるのもいいじゃない?」