「・・・・ごめんなさーーい」
「他にはもうイタズラしてるマスクはないだろうな?」
「・・・・・・・・・」
たらり・・・
漫画だったら僕のこめかみからは汗が流れている。
「・・・・・圭ちんが好きな大仏様とか・・・蓮ちゃんが好きなハムハム?」
大ちゃんは 箱の上にあるマスクを見て ふっ、と笑った。
「これが大仏? パンチパーマのヤンキー・・・。ハムスターってこんなんだっけ?」
「・・・・・シュールに描いたんだからっっ。まったく、芸術が理解できてないな、大ちゃんはっ」
このまま 怒られるかな、と思ってたけど 大ちゃんと僕にはそういうのはないわけで 「俺もなんか絵を描いとくから こんどはマオがそれをつけて買い物な」で 終わった。
「・・・・えーーーっっ、なにを描くんだよっ。変なのはいやだからね」
「お前が言うか・・・」
笑いながら大ちゃんは 僕にエコバックを手渡して 手を洗いに流しに向かっていった。
「俺は絵は書かないなぁ・・・。「恋人います」とか「大輔love」とか?達筆な字で書いてやる」
「恥ずかしいよ、それ・・・」