最近勉強を始めた漢方医学、やっとおぼろげながら分かってきたので忘れないように復習を兼ねて少しづつ書いてみますね~

漢方医学の特徴は人体の生理、病理、疾病の診断と治療法に対して、一貫した理論大系をもって説明されていて、その基礎となっている最も基本的な概念や方法論がその哲学と辨証施治(べんしょうせじ)又は辨証論治(べんしょうろんじ)から成っている。

1.整体概念
①整体観念
 事物は一個の整体と認識、事物の各部分は相互連携しているので分割は不可能である。
 つまり人は一個の有機的整体なので五臓(心為主宰)を中心とした有機的整体で生理上は交
 互協調、病理上は相互影響、診断上は察外内、治療上は整体兼顧となる。
 *整体兼顧(両方に配慮を加えること)

②人と環境の整体性
 人と自然界の統一性(季節や気候の変化・昼夜の変化や地域による変化)
 人と社会の密接性(社会の進歩・動乱や環境)


2.辨証論治(辨証施治)
  中医が疾病と治療を認識する基本原則である。
  辨証は論治の前提・論治は辨証の目的
  辨証は証候を辨別・疾病を 認識する
  論治は疾病を治療・解決する

 ①症、証、病の概念
  症 症状を指し、病人の主観的な異常感覚や臨床表現の客観的な現象
  証 証候を指し、人体が傷病過程中のある段階に対する本質的な内容の総合概括
    総合概括(病机・病因・病位・病性・邪正の方面)

  病 致病素因作用下の人体が発生する陰陽気血・臓腑・経絡等の病理変化の総過程
   (特定の病因・発病形式・病机・発展規律と転帰等の全過程を含む )

  ②辨証論治(施治)
   辨証 四診による資料・症状により分析・総合を通じ疾病が何れの証かを判断する
   論治(施治) 辨証結果を根拠に相応の治療方法を確定する。
   
   辨証は治療を決定する前提・ 根拠
   論治は疾病 治療の手段・方法
   
   辨証論治の過程は疾病の認識と解決の過程の為、辨証はまず証の 分辨に着眼して
   その後正確な施治が出来るので辨証論治は、頭痛医頭・脚痛医脚の対症療法や主副も
   分けず 一病に一方一葯の治療方法とは区別されている。


3. 辨証論治の応用
 同病異治 同種の疾病中、疾病の発展段階が異なり、病理変化が異なり、証が異なれば、辨
 証論治の 原則を根拠に 治法も異なる

楽庵の場合は薬を使ったり鍼灸をするわけでは無いけれど、整体に役立つ事が沢山あるので勉強しています。謙虚な気持ちで過去何千年という古人の残してくれた物(経験の積み重ね)を勉強する事で正しく早く漢方の道を進む事ができると信じて日々精進です