今日は臨床のお話です。

新規でこられたSさん、左の踵以外はどこも問題ないと言われてます。なるほど歩き方を見ても左の踵をかばったような歩き方です。

Sさんの話では踵骨棘と足底筋膜炎とのことでしたが、実際に棘が映ってて踵が痛いのでそのような診断をされたんだと思いますが、楽庵はレントゲンを使うわけではなく手の感触と感覚で判断するので参考程度にしかしません 。棘が有るか無いかを問題にしてるわけじゃなくて、原因が棘に有るか無いか、炎症の程度がどうなのかです。

さてと、どれどれ 全体的には酷いねじれや傾きはないようです。左の足裏(踵周辺)に圧痛、アキレス腱付近にも圧痛、それと立方骨が大きく沈んだ感じです。とりあえず立方骨を共鳴法で対応するところをこすって 色々踵周りを触ってると踵の内くるぶしに近い辺りに違和感を感じました。Sさんに聞いてみても「ん~よ~わからん」とのこと。よ~く観察してみると左足が右に比べるとわずかに内側に捻れて足先が伸びた感じになってます。右の内くるぶし辺りには左と同じような違和感はありません。そこで膝周りをチェックしていると右の膝小僧の上周辺がこそばゆいらしく、膝蓋骨(膝小僧)を動かしてると、モゾモゾうごきます(笑)こそばゆいのは皮膚が緊張してるのでこれは有力な情報 大腿四頭筋が関係してるかも~

チェックをしながらお話をしていると、「朝起きて一番踵をつくと激痛なんよね~、でもしばらくするとましになるんじゃ~」、う~んこれは足底筋膜炎によくある症状やなぁ~って足根骨周辺で  「ここ痛いんじゃない  」軽く押さえると「ギョエ~メチャ痛い なんでそんなとこ痛いんじゃろ 」。じゃ~こして、こ~するとどう 「あれ 痛みが減ったよ 」じゃ~ここは 「あれ踵全然痛くないよ  」

なんてこったい、踵でなくて筋肉が緊張したままになって 踵に痛みを出してたんじゃないの それならこの筋肉を緩めると~どうかな~ 「あれ~嘘みたいじゃ~、微妙に何か残ってる感じはあるけど、踵ついて歩ける~ 」じゃ~踵骨棘で踵付けなかったわけじゃないよね~

「不思議じゃけどそうじゃね~ 」、「次いつ来たらええ 」、「は~こんでもええよ、日常生活でアドバイスしたことを守ってて、具合が悪いようなら連絡して。それでも改善せんようならおいでね」と言ってお見送しました。