今回トリフェスに出演させて頂くにあたって、どの曲を演奏するか、これまでにはない決め方、並べ方にしてみました。

今までは、大きなイベントなら誰もが知るようなメジャー曲を入れつつ来て下さる周りの方が少しでも、お?と思うような展開を意識、ワンマンならメンバーのリクエストを基盤に、ストーリー性も考えてシングルやアルバム問わず30曲程度に。
最初の頃は、40曲近くを3時間半ずっとスタンディングで…という、あれは何かの修行でしたが汗

特にトリフェスは80年代90年代音楽を好きな方が多く集まるので、必ずどこかでZARD楽曲と出会ってる方もいらっしゃるはずなんですよね。
だから、あの頃いつも流れていたあの曲、という記憶を引き出すきっかけになれば…とメジャー曲は外しませんでした。

ただ、イベント、ワンマン、どちらのパターンでも選曲の際に大事にしていたのは、やっぱり坂井さんが大事にしていた歌詞。

君に逢いたくなったら…の次に、君がいない、を繋げようか、となった時、夜な夜な喧嘩になり私が泣かされたことも苦笑
だって、君に逢いたくなったら…って言ってるのに、また思いきり騒ごうね、って終わるのに、その後すぐに、

君がいない?????
※好きですよとても


別の楽曲入れて、段々とそのストーリーや雰囲気になっていくのは良いけど、

君に逢いたくなったら…君がいない
↑↑
流行ってた長い曲のタイトルみたい💦

はあまりにも突然過ぎる、というのが当時の私の意見でした。

あくまで個人の考えとしては、ZARDの全作品は、全て登場人物が設定されてる小説のようなもの、という認識で。
長く生きていれば、その都度その瞬間に感じることは山ほどあって、同じように作品の中の主人公やその周りの人たちも赤だったり黒だったり、ピンクだったり、glayだったり(‼︎)その時々での気持ちのカラーがあり、それをアウトプットしたように作品が出来てるんだろうなぁ…と思ってるんですね。

海、という歌詞が出てきたら、違う曲でも同じ海の場合もあるし、他の曲に出てきた海を思い出しながら、更に別の海を眺めてるシーンかもしれないし、その海の上の空はどうだった、でも今日はこうだった…とか、全部の作品が人の人生のように繋がってるに違いない、と妄想が暴走していくのが私のZARDの楽しみ方でもあったりします。

なんでこんなに長くZARDばかり歌ってきたかと言えば、ただその歌詞の情景を想像しながら歌ってみたかった、それに尽きます。
だから、私の場合、本当に自由な歌い方になってしまうので、コピーバンドと名乗るのが烏滸がましく、当初からコピーという言葉が言えなかった、という内情も。

歌詞を歌う、について書くとやたら長くなってしまうので、ここで止めて、話を戻してみると、今回の選曲で私が重点を置いたのは、歌詞はもちろんなのですけど、楽曲とサウンドなんです。
歌い回し等も音としてそこに含んでいますが、歌詞がー!言葉がー!!と言っていた私の中ではこれまでにない経験。

2023年のトリフェスは、シティポップをフューチャーしています。
坂井さんが当時、確実に聴いた時代のジャンルに違いない、とまた勝手に妄想して、もしかしたらこの曲は影響は受けてる?と言う解けない謎解きをしてるような感覚でひとつずつ探しても、ZARD作品にはシティポップと呼べるものはない。
だって坂井さんは、ロックがやりたい、って言ってきた訳ですし。
そして、90年代に入ってから、シティポップ特有な気がする(私だけかも)気怠さや甘美さがなくなりクリアな作品が作られるようになったこともあり、ZARDはそのブームには被らないんですよね。
※音楽を知らない私が書いてる独り言です汗

でも、どこかに一瞬垣間見られるものはあるのではないか。
メンバー間でも、洋楽路線のメロディラインが入ったものかな、とか、ファンク要素が入ったもの?等々話し合いは続きましたが、結論として、今回は、あの頃のZARDを思い出してもらおう、というより、知らないかもしれないけど、シティポップの世界観にも負けないようなZARDのあんな楽曲、こんなサウンドワークを演出する、というイメージで演奏出来たらと思っています。

相変わらずの長文ですが、それでも書ききれぬ諸々。

来月から始まるリハで、謎に対するアプローチへの答え合わせをしてみようと思っています。



どうなるかな(`・ω・´)