今日の読み聞かせは6年生

 

「もしも世界が100人の村だったら」

「いのちをいただく」

の二冊

 

 

「もしも世界が100人の村だったら」

 

 

 

 

食べものが十分なかったり

エネルギーや富が

どんな割合で分配されているのか

言葉や人種、信仰の違い

色々な人がそのまま尊重し合える

世界になるにはどうすれば良いのか・・・

 

まずは現状を知って

受け入れ

自分が出来ることを知る

そして行動する

少しでもそのきっかけになったら

良いなと思います。

 

色々な立場にいる人々と

自分自身が無関係ではない

繋がっているということを

忘れずにいたい。

 

 

 

「いのちをいただく」

 

 

いのちをいただく いのちをいただく
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この絵本は以前から私も手元に置いていました。

 

牛を殺して解体することを

お仕事としている坂本さん、

そして息子のしのぶくん

 

ある日、坂本さんは授業参観に行きます。

授業参観は社会科の

「いろいろな仕事」という授業でした。

皆お父さんお母さんのお仕事に就いて発表します。

しのぶくんは

「肉屋です。ふつうの肉屋です。」

坂本さんは

「そうかぁ。」と呟きます。

 

しのぶくんに学校の担任の先生が

お話をしたことで

しのぶくんは

お父さんが仕事をしないと

みんながお肉を食べられない。

だからお父さんのお仕事はすごい

と思うに至ります。

 

でも、坂本さんは本当は

この仕事がイヤで

辞めようと思っていたのでした。

 

 

ある日、

次の日の牛がやって来て

坂本さんは

その飼い主だった家の女の子が

牛のみいちゃんに

声をかけているのを目撃します。

 

 

「みいちゃんごめんね。

みいちゃん、ごめんね。

みいちゃんが肉にならんとお正月がこんて、

じいちゃんのいわすけん。

みいちゃんば売らんとみんながくらせんけん。

ごめんねぇ。

みいちゃん、ごめんねぇ。」

そう言いながら一生懸命に牛の腹をさすっていました。

 

坂本さんは

「見なきゃよかった」と思うのです。

 

坂本さんは辛くなって

次の日の仕事を休もうと思いますが

しのぶくんは

「おとうさん、

やっぱり、お父さんがしてやったほうがよかよ。

心なかひとがしたら、牛が苦しむけん。

おとうさんがしてやんなっせ。」

 

そういいました。

 

それでもお父さんは決心が変わらないのですが

次の朝、

しのぶくんが学校に行くときに

「おとうさん、きょうはいかないけんよ。」

「わかったね?」

 

という声に

「おお、わかった」

と思わずこたえてしまいました。

 

 

そして、そのときがやって来ます。

坂本さんはみいちゃんに声をかけます。

 

「みいちゃん、ごめんよう。

みいちゃんがにくにならんと、

みんながこまるけん。ごめんよう。」

 

「みいちゃん、じっとしとけよ。

動いたら急所をはずすけん。

そしたらよけい来るしかけん、

じっとしとけよ。じっとしとけよ。」

そう言い聞かせ

いのちを解くときを迎えます。

 

みいちゃんは坂本さんが云った通り

ちょっともうごきませんでした。

 

そのとき

みいちゃんの大きな目から

なみだがこぼれおちました。

坂本さんは牛が泣くのを

はじめてみましたのだそうです。

 

 

坂本さんが命の大切さ

この仕事を正しく知ってもらうこと

色々な仕事があることを

知ってもらうために

坂本さんは講演活動を始められていました。

 

それを聞いた助産師の内田美智子さんが

もっと多くの人に伝えたいと思い

文章にまとめ

絵本にしたいと動かれました。

 

その思いが

紙芝居

DVD

絵本になっていきます。

 

絵本もさらに有志が分かりやすい絵を描かれて

「絵本 いのちをいただく みいちゃんがお肉になる日」

となっていきます。

 

 

 

坂本さんの働く食肉加工センターは

2014年に閉鎖されるとのことでした。

その後、坂本さんは

全国を回っていらっしゃるようです。

 

 

どちらも出逢っておきたい一冊でした。