運動会のために少し間があいた読み聞かせ

今日は6年生

 

 

 

「やんばるの少年」  田島征彦作

 

 

 

 

 

田島征彦さんは

「地獄のそうべい」のシリーズの作者

「やんばるの少年」は

沖縄本島北部のやんばるの森が舞台

 

オスプレイ、ヘリパッドの建設

それが人々の生活にどんな影響を与えるのか?

 

やんばるの森にはここにしかいない鳥や虫がいる

 

この自然の中で暮す子どもの視点から

安全な暮らしを奪われていく不条理を描いています。

 

このお話は昔のことではないということに

子どもたちは「はっ」とし

感じたものがあったようです。

 

 

ちなみに田島征彦さんは

同じ絵本作家の田島征三さんと双子の兄弟だったことを

今日初めて知りった私です。

 

 

 

「紅玉」  後藤竜二作

 

 

 戦後 北海道の炭鉱へは強制連行されてきた

中国、朝鮮の人々がたくさんいた。

その人々が戦後やっと実った紅玉を集団で取りに来た時の話

作者のおじいさんが語った実話です。

 

おじいさんはその人々が

どんな過酷な目に合っているのか

じゅうぶんに知っていた。

でも・・・

 

だから

どんなことがあっても

戦争をしてはいけないのだ。

 

 

 

このお話が描かれたのはだいぶ前

まだこのおじいさんが生きていらっしゃるなら

いま現在、103歳になられるはず。

 

紅玉は酸味も多いけれど

アップルパイなどのお菓子にしたらとても美味しい。

今は色々な甘い品種が主流になっています。

だから子どもたちはほとんど紅玉を知りません。

どこかで出逢って思い出してくれるでしょうか?