妊娠6ヶ月に突入しました安定期に入ってからは時間が経つのが早いかも~
最近は胎動が頻繁なので、キック・ゲームを始めようかなあなんて思ってマス
さて、ひさびさにちょっとマジメな話です最近こんなニュースを見つけました
香港中文大学のデニス・ロー教授のチームがブリティッシュ・メディカル・ジャーナルに発表した研究では、母体の血液サンプルを採取し、そこに含まれる胎児のDNAを調べるだけでダウン症の有無を判別することに成功した。
検査対象となった753人の妊婦は高齢などの理由により「リスクが高い」グループで、そのうち86人がダウン症の胎児を宿していることが分かった(ダウン症の子供は約800人に1人の割合で生まれる)。検査の精度は96・6%で、偽陰性も見られなかった。
偽陰性は「ダウン症の検査で陰性と判定されたにもかかわらず、生まれてきた子供がダウン症だった」という意味で、検査を受けた母親に極めて大きな精神的ショックを与えてしまう。高い精度もさることながら、偽陰性がなかったことは大きい。
(msn.産経ニュース「母体スクリーニング 」2011.1.29より抜粋)
つまり、こういうことですね
今までの母体スクリーニング
母体血清マーカー検査(トリプル・クアトロテスト)
胎児がダウン症、18トリソミー、開放性神経管奇形である確率がわかるのみ
正確な判定のためには、リスクを伴う羊水検査が必要
これからの母体スクリーニング
母体の血液サンプルから胎児のDNAを精査
ダウン症の有無を判定(精度96.6%)
羊水検査は不要
すごい進歩と思った反面、この検査が普及した時のことを考えてしまいました。
羊水検査って今ちょっとしたハードルになってるじゃないですか。
流産する確立がわずかだけどあって、金銭的に高額(8~15万位)だからってことでしない妊婦さんが多いはず。
受ける人は夫婦でたくさん話し合い、出た結果によってどうするかも考えてから臨んでいるでしょう。
今回の進歩でそのハードルがなくなったら、今までよりたくさんの人がこの母体スクリーニングを受けると思います。
医師に勧められてよくわからないまま検査をする人もたくさん出てきますよね。
記事にも書いてあったけど、染色体異常だってわかってしまったら気軽に受けた人たちのショックは大きいと思います。冷静に考えることが出来ず、堕胎してしまう人も出てくるかも。
つまり怖いのは「この世から染色体異常の赤ちゃんを排除してしまおう」という動きになること。
今まで時々障害を持った子が産まれるのは自然の摂理というようなものだったのに、人の力で抑えることになるのです。
それでいいのかな
もちろん、自分の子供が健康であって欲しいと願わない母親はいないです。私もそう思ってるし。
でも、もし障害を持って誕生したら、苦しみながらも家族・社会がそれを受け入れてきていました。「障害もその子の個性である」と。
それが変わっていいのかな
記事もこのように結ばれていました
親になることは、これまで存在していなかった一人の人間を世に送り出すという意味で、きわめて大きな責任を伴う。いくら科学や医療が進歩しても、最後は、やはり、われわれ一人一人の心の問題なのである。(同上)
全く同感だな~
医療の進歩に人間がどう向き合うか、ってすごく大事だと思う。
以前、妊婦健診の超音波機材の進歩に社会がついていけてない(特に日本ね)って書いたけど。
この検査が今後広まっていく時、日本はまた行政・病院の対応が後手後手になりそう。だから、私たち自身がよく考えてから取り入れるようにしないといけないだろな。
幸か不幸かこの検査が普及していない時に妊娠した私。しっかり親になる責任を感じながら過ごして、我が子を受け入れるスタンバイをしたいと思います
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