根本 沙璃(さり)です。
この時期になると、思い出す出来事があります。
開業当初、まだ何をどうしたらよいのか
わからず、だけど、根拠のない
「うまくいく」という思いとともに
日中から、町をふらふら歩いていました。
ちょっと気になる脇道や路地裏なんかを
歩くのが楽しくて、新鮮で
ちょうど今のような季節の時の緑と
花の美しさに、目を奪われました。
ある日、ちょっと気になる田園地帯を歩いていたら
その脇に、竹やぶがありました。
竹やぶの横を歩いていたら、、、、
突然、やぶから、一人の少年が飛び出てきたのです!
「ねえ、タケノコ食べる?」
といって、その少年は、採れたてのタケノコを
1本、見せてくれました。
※そのときのタケノコ。
そのタケノコが、活き活きとしていて
あまりにもおいしそうで、光って見えました。
その少年は、おそらく小学校4~5年生くらいだと思います。
この子の、まっすぐ澄んだ瞳と
白昼にふらふら歩く一人のオバサンに
何の警戒心もなく
しかも、収穫物を差し出そうとしてくれた
その姿に、なんだか胸がいっぱいになってしまって
うっかり泣きそうになりました。
ここで泣いてしまうと、たぶんびっくりするか
引かれると思ったので(笑)ふんばりましたが(^^
そして、そのご厚意にありがたく甘えさせて
もらうことにして、1本のタケノコを受け取りました。
私は、この時ほど、ポケットにお菓子を
持っていたらよかった、と思ったことはありませんでした。
結局、お返しに差し上げるものもなく
ただただ、ありがたく受け取らせてもらったのです。
少年は、受け取った私を見て、うれしそうに笑って
「じゃあ、またね♪」
といって、竹藪の中に戻っていきました。
その夜、さっそくお味噌汁の具にしました。
柔らかくて歯ごたえもよくて
アク抜きをする必要がないくらい食べやすくて
もう、格別の味でした!
そのその時に思ったのです。
今、この瞬間に、豊かさを感じていると
本当に、現実面での豊かさが
もたらされるということです。
味わう感情が、現実を作る、というのは
やっぱり本当なんだと腹落ちする
ありがたい機会となりました。
あれから10年以上経っていますので
少年くんは、もう立派な大人になっている
のだと思います。
もう、顔は覚えていないんですが
もし、会う事があったら、お礼を言いたいですね。
おばちゃん、あの時のタケノコのおかげで
元気に幸せに過ごしているよ、って。
それとも、彼は少年の姿をした
神様だったのかなあ、なんて思ったりもします。
ただ、もう会える確率は極めて低いけれど
ペイ・フォワードの精神で行きたいと思います。
この時のご恩を、別の機会や人に回していく。
そんなふうに、ハッピーの循環がなされていくと
いいな、と思っています。
もし、あなたが日常生活の中で
ほんのちょっとした親切が
それは、親切のつもりすらないとしても
大きく励まされたり、力づけられたり
元気をもらっていたりする人がいるんですよね(^^
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