根本 沙璃(さり)です。

 

今、ひそやかなるマイブームがあります。
それは、まんが日本昔話を見ることです(>▽<)


シンプルな絵の中に、里山や豊な自然の
美しき日本の風景が凝縮されている

あの優しくて、温かくて、雄大な絵面を
見ているだけで、とても癒やされます。





思い返すと、人生の原体験がここにありました。
子どものころから、昔話が大好きで

土曜日の夜7時が、楽しみで楽しみで
仕方ありませんでした。


その後、朝に放送することになりましたね。
土曜日の朝7時だったと思います。


このとき、納豆ご飯と、お豆腐と
わかめ、長ネギのお味噌汁を食べながら
見るのが、至福の時間で

なんだかんだと、就職しても見ていました。


ただ、仕事前は極度に緊張していたので
昔話に浸る心の余裕がなくて

それからずっと、思い出の中で昔話は
生き続けていました。


心理学を勉強するようになって
日本昔話が、なぜあんなにも魅力的
なのかが、わかりました!

ユングが研究した潜在意識の深い部分にある
集合意識の研究をすすめて

世界中の神話や民話、昔話の
内容には、洋の東西をとわず
人類共通のイメージがあることを発見します。
(アーキタイプ)


そして、心理学を初めて日本に
もたらした、河合隼雄先生が

日本の昔話や古事記、日本書紀の
研究を深めて、そこから

心の世界や成長と、昔話の
共通点を述べられています。


昔話のおもしろいところは

だいたい、タブーを犯すことや


登場人物の多くが、おじいさん


おばあさんであること


動物など他の生物が


人間に化けること


人間とふつうに会話すること

そして、神仏がとても身近にあることです。


鬼や山姥は怖いけど、ちょっと
人より知恵が足りなかったり
実はさみしいだけだったり


目に見える存在、見えない存在
ありとあらゆる種族が一緒に生きて
いる世界であり

人間の、ありとあらゆる側面を
象徴的に表現しているようにも見えます。


河合先生が、述べられている
ことの一つに

物語の中で、いざ、という時に
人は祈る。


そこから、話が展開していく
というのがあります。

人類の歴史は、祈りと共に
あったのですね~。


先日お話しした、ゲームのドラクエもそうですが

人間の意識の根源的で
普遍的なものを表す

ストーリーは、まんがでも、映画でも
ゲームでも、ヒットするそうです。


時代が変わっても、価値観が
かわっても、根源的なものは
変わらないのだと思います。


何が変わって、何が変わらないのか
それを見極める心の目を育てたいものですね。


日本昔話は、それこそずっと
昔から、私たちのご先祖様も
見聞きしてきたストーリーなわけです。


それだけ、長い時間をかけて
たくさんの人が、そこに意識を向けて
きたことになります。


それは、何百年も、ときには
千年を超えて、神仏に手を合わせて
祈ってきたことと、似ているように思います。


それだけ、先代から積み重ねられてきた
エネルギーが詰まっているのです。


というわけで

人生の指針が必要なとき

元氣がほしいとき

自分を見つめるきっかけがほしいとき


日本昔話、オススメです★