和と洋2つの世界が調和する旧古河庭園
古河家の邸宅として1919年につくられた旧古河庭園を訪ねる。武蔵野台地の高低差を巧みに利用した日本庭園と洋風庭園の見事な調和を見ることができる。
"日本近代建築の父"ジョサイア・コンドル最晩年の作品「旧古河庭園」
鹿鳴館の設計で知られるジョサイア・コンドルのイメージからは想像もつかない驚きの世界が古河邸にはあるのです。1階部分は豪華な洋館ですが、2階ホールの大きな扉を開けると、何とそこには巨大な床の間や高い天井を持つ立派な書院造りの座敷が突如現れます。じつはコンドルは日本建築にも精通すると同時に、日本の職人たちの技術の高さも高く評価していました。そんなコンドルが手掛けた和の世界が、古河邸の2階には広がっていたのです。和と洋の調和は庭園にも見て取れます。バラが咲き誇る西洋庭園を抜けて見えてきたのは、伝統的な池泉回遊式の日本庭園。庭師は近代日本庭園の先駆者、7代目小川治兵衞。同時代を生きた和と洋の巨匠が夢の共演を果たした旧古河庭園は奇跡の名家です。


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