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11月の大統領選で覚えた感動も去り、平静に。
米大統領の就任演説が意外なほど堅実なものに思えた深夜でした。
ことここに至っては、何の感慨も感動もありませんが、自国民に対して自省や自制、自責の念を促すような姿勢が込められた部分などが印象的でした。
なにか、思ったよりも "保守的" な人物であるような印象も受けました。

現在の、このクライシスを考えても、また前回の民主党政権、クリントン政権で日本が味わった困難を振り返っても、オバマ新政権が今後どのような姿勢を打ち出し、何をどうするのか、そこを見極めなければという思いをあらためて強くするばかりです。大切なのはそこ。

京都議定書を批准するのでしょうか。
イラクからの撤退はいかに、アフガニタンは?
北朝鮮は? オルブライト氏が披露した "バラ色の色眼鏡" は忘れられません。


例によって、新大統領や、民主党政権が誕生したアメリカ合衆国を、まさに全力で持ち上げる一部のマスコミ報道に ほとほと白けて来ます。

「あぁースバラシイですねー☆アメリカ。」
「なんとスバラシイのでしょー☆オバマ新大統領。」
「それに引き換え日本ときたら・・・ ですよ~♪ 」
というあの論調。
嬉しそうなあの舞い上がり様。

就任演説では私達に何を言ってくれるのでしょうか、と興奮気味に発言する司会者がいましたが。
"私達" って・・・。アホかと。
彼は ア メ リ カ の大統領ですよ。
一にも二にもアメリカ合衆国の利益を追求する人物ですよ。
一方、皮肉なことに、この発言はなかなか言い得て妙だと思います。
一部のマスコミの 米・民主党およびオバマ新大統領への礼賛振りは異常です。
なぜそうなのか。
その答えが、この発言に透けて見えるように思いました。