Le Petit Cheritane n°16先日、上野公園内、東京国立博物館 表慶館で開催されている「カルティエ クリエイション|めぐり逢う美の記憶」展(~5月31日まで)を見てきました。

なかなか時間が取れず、その結果、日曜の午後という "あってはならない" タイミングで上野公園に訪れることに;
国立西洋美術館と慶館の両方をやや急ぎ足で見て回るつもりで訪れたものの、国立西洋美術館の前まで来た時点で「現在 60分待ちです」と書かれたプラカードと長蛇の列が視界に入り、挫折。そのまま、表慶館に移動しました。


表慶館もかなり混み合っていました。
待ち時間は設けられていませんでしたが、むしろここまで混むなら入場規制があったほうがありがたいのにと思えるほどでした。

展示内容は大変見応えがありました。
カルティエの世界、さまざまな歴史的場面や人物たちが織り成す世界に眩暈がするほど魅了されました。
最も効果的で、かつ絶対的な説得力を持った「広告」、それがこの展示だと言っても良いかも知れません。

鑑賞しながら、富の絶対的な集中があってこそ花開くのが芸術なのだとあらためて考えさせられました。
クラシック音楽しかり、舞台芸術しかり、ある一点に集まる桁外れた権力と財力があった時期にこそ文化は育てられてきた。そうした背景のなかでその都度、豊かな進化を遂げたところに カルティエの歴史がある。
そう考えると、「富」がもたらすその文化的貢献のあまりの大きさに、ため息が出ました ・・・☆

(お休み中ですが、"記録" として。)