フランス映画を見ようと思って、リュディヴィーヌ・サニエで色々検索してました。
すると期せず、レビュー@amazon に笑ってしまった映画があって。
ローラン・チュエル監督 「チャイルド・ゲーム(原題:Un jeu d'enfants )」。

迷わずレンタルしました。
レビューが面白過ぎます。
それが唯一の動機です ( ´艸`)♪

チャイルド・ゲーム

¥4,657
Amazon.co.jp

果たして。
これはかなり楽しめました。
レビューのおかげで期待値がかなり低く設定されたせいもあったかも知れません ^^;
これ、多分フランスではヒットしてないんじゃないかと。
情報も少ないし、ほとんどスルーされた映画のような匂いがプンプンします。
でもいいの。
面白かったの。

ストーリーはホラー・ミステリーです。

パリで暮らしたことがある人、パリのアパート暮らしを経験したことがある異国人には、そのストーリーと関係なく 結構楽しめる映画だと思います。
懐かしさに浸れるだけで嬉しい、そういう人には特におすすめです。
重たい扉を自分で開閉する二重扉のエレベーターがぎしぎしと軋む音とか、中央にドアノブが付いた住戸扉の締まりの悪さとか、高い天井に届かんばかりの細長い扉とか、シェブロン柄になった古いフレンチオークの床とか、真っ白な壁の冷たさとか、鉄柵の低いバルコニーの狭さとか。典型的なパリのアパルトマン、そこが舞台です。
あらゆる音が共鳴してホールのように響くあの感じ。
ドタンバタンというその生活音ですら、きっと懐かしく感じることでしょう。

夜、美しい鉄柵を優しく照らすように黄色い光が漏れる窓。
あの光の奥でそれぞれどんな日常が展開しているんだろう ・・・と見上げた家々。
そのうちの一軒の、カーテンの向こうに広がる世界を見せてもらってる気分。

美しく漏れるあの光の向こうで、こんな怖ろしい出来事が。
思わず口元を手を覆うような場面の連続です。
でも、"震撼" はしないと思います ・・・ 。

そして、大人向けです。

Le Petit Cheritane n°16