先週末からちょっと留守にしていました。

東京もすっかり過ごし易くなって、どこに出かけても体が楽ですね~。
あの眩しい陽射しやまとわりつくような湿気の頃とは、消耗するエネルギーの量がまるで違う。
少し前まで夏が恋しかったけど、こうなって来るとやっぱり秋はいいなぁ、なんて ( ´艸`)♪

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さて。
先日、東京都庭園美術館で開催中の 「Stitch by Stitch」展を見てきました。

Le Petit Cheritane n°16

期待と、若干引いたような物見遊山な気持ちと混ぜこぜで出かけました。
私は裁縫は滅多にしません。しても、簡単な裾上げやボタン付けくらいです。いや、裾上げも今は工房に持ち込んでます ;
・・・ そういう私なので、手芸作品に触れるとか鑑賞するという機会自体がなく、普段ご縁のない世界のアート作品が庭園美術館に展示される、という 「そこに生まれる何らかのケミストリー」 を期待して心躍っていました。
同時に、海のモノとも山のモノとも付かないような "キッチュ" な作品を遠巻きに覗き見たいというやや白けた好奇心もありました。(すみません。)

あの建物自体のファンである私なのでどうしても建物に寄った視点になってしまうのですが、今回の展示で印象的だったのは何よりも美術館側の太っ腹振りのステキさでした。
書斎の棚から、図書室のなかから、天井から、すべてを 「作品のために、開放」しています。
えぇ?! あんなところまで作品のために捧げられている!! みたいな驚きがいっぱいです。その潔さと懐の深さ、真摯な態度に畏れ入りました。

一方、作品のほうは、どれもそれぞれの世界について十分な奥行きを感じる作品ばかりでした。
多いに魅了されました。
邸宅美術館という環境が、よりインタラクティブな世界を作り上げていました。
もし、違う場所でこれらの作品を見ても、ここまで引きこまれることも、ここまでインスパイアするような生命力や活力を感じ取ることも叶わなかったのではないかと考えました。

見事なインスタレーション。
脱帽。感服です。

楽しかったー♪

ちなみに、今回のドレスコード割引は 「刺繍の入った服装」です。