映画 「地上5センチの恋心 」 (原題:Odette Toulemonde )を見ました。
大好きな一本になりました。
DVD 買っちゃおっと♪


温かくて、清らかで、チャーミングでキュートな作品です。
リアリティとファンタジー。それらがもう絶妙なバランスで混ざり合っていて、本当に心地良くて魅力的なのです。

ベルギーで慎ましい生活を送る一人の女性。
フランスで贅沢な人生を生きる一人の男性。
女性はローカルのスーパー・マーケットで化粧品売り場のスタッフとして働きながら、羽飾り(ショーでダンサーが身に付けるような衣装飾り)を作る内職もして、という忙しい日々をまるで歌うように暮らすベルジャン。
男性は専らお世辞にも知的とは言い難い女性読者たちに愛される大衆小説家、経済的には豊かな生活を送るパリジャン。

彼女(オデット)の世界は決して大きくはないのです、彼(バルタザール)のそれとは違うのです。
例えば、夢は 「海を見ることよ。」 と言うオデットに「行くならどこの海? 地中海? 」と返すバルタザール、どうして? ベルギーには北海があるのよ、と当然のように答えるオデット。
ベルギーの海岸と言われバルタザールが思い浮かべるのがクノック・ル・ズートで、オデットが向かうのはブランケンベルグ。
クノック・ル・ズートはルネ・マグリットの大作で有名なカジノがあり、ゴルフ場があり、高級店や高級画廊が立ち並ぶリゾート地。
ブランケンベルグは、いわば大衆向けの海浜浴場。

そんな二人の恋愛映画と言えばそうなんだけど、でも違うの。
もっと深くて、温かくて、幸せな映画です。
私の語彙では何も伝えられず歯がゆいです^^;

地上5センチの恋心 [DVD]

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ベルギーの街並みが、家並みが、いちいち懐かしく、何度も繰り返しチェックしちゃいました。
あぁ。ベルギービール飲みながら鍋いっぱいのムール貝が食べたーい。